
JPYC、Circleのオンチェーン為替「StableFX」に参画
JPYC株式会社は2025年11月14日、Circle(サークル)社のプログラム「Circle Partner Stablecoins」で、日本円建てステーブルコイン「JPYC」がパートナー通貨に選定されたことを発表しました。
このプログラムは、オンチェーンの為替ソリューション「StableFX」の一環として実施されるもので、24時間365日にわたり安定的な即時決済および為替取引ができるシステムを目指しています。
JPYC社は、今回のプログラムでパートナー通貨に選定された理由として、日本円通貨圏を担う独自のポジションや、資金移動業者としてのコンプライアンス遵守、十分なリスク管理体制などを挙げています。
また同社は、2021年にCircle社のベンチャー・キャピタル部門であるCircle Venturesから出資を受けるなど、技術的・人的交流が既に深く、この関係性も選定に影響したと説明しています。
こうした背景を踏まえ、JPYC社は今回のサークル社との提携により、国際送金や貿易決済など世界的マネーフローを支えるインフラとして、日本円建てステーブルコインの活用をさらに進める方針です。
世界8通貨が参加するCircle為替インフラ構想
発表によると、Circle Partner Stablecoinsプログラムは、世界的マネーフローを支えるオンチェーン為替インフラとして、以下の3つの要素で構成されることを目指しています。
- Arc:リアルタイム決済が可能なL1ブロックチェーン
- StableFX:複数流動性提供者が参加し、RFQ方式で取引することができるオンチェーンFXエンジン
- Partner Stablecoins:法定通貨と価格連動したステーブルコインを発行する国際的地域パートナー群
このプログラムには、豪ドル建てのAUDFやカナダドル建てのQCADなど、計8か国の法定通貨建てステーブルコインが参加することが明らかになっています。
その中でも、JPYCは日本円経済圏を担う唯一のステーブルコインとして参加しており、役割が明確に位置付けられています。
またJPYC社によれば、2026年に本プログラムでArcのメインネットがローンチされる予定で、この目標を達成するため開発初期段階からCircle社と協力し、設計や検証を進めるとしています。
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Source:JPYC公式発表
サムネイル:JPYC公式発表より引用





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