
予測市場アプリ「FanDuel Predicts」12月リリースへ
米CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)グループとオンラインゲーム企業のFanDuel(ファンデュエル)は2025年11月12日、金融商品の予測市場アプリ「FanDuel Predicts」を12月から提供開始すると発表しました。
FanDuelはモバイルベッティングやカジノ、ケーブルテレビネットワークなどの事業を展開しており、全米50州で約1,700万人のユーザーを抱えています。
またCMEグループは、先物やオプション取引を提供する「CMEグローベックス」や債券取引を行う「BrokerTec」などのプラットフォームを運営しています。
両社は今回発表したアプリにより、米国内の金融市場へのアクセスが拡大すると説明しています。
同アプリでは、S&P500やNASDAQ100などの株価指数、仮想通貨、金などの各種金融商品に加え、GDP(国内総生産)やCPI(消費者物価指数)などの経済指標に関する予測取引も提供されます。
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安全な取引を支える教育・管理ツールを提供
発表によると、FanDuel Predictsには、消費者保護プログラムとしてさまざまな機能が実装されています。
具体的には、顧客が責任ある取引を行えるよう、投資のリスク管理や収支追跡の機能、情報に基づいた取引判断を支援するツールが提供されます。
さらに、教育リソースとして、予測市場や取引方法について学ぶこともできると説明しています。
FanDuel Predictsは取引支援や教育に加え、自己排除機能によるギャンブル依存症対策も実施しており、ユーザーはログイン、入金、取引などを一時的または永久に制限することが可能となっています。
提携強化で広がる予測市場のユーザー基盤
発表によると、FanDuel Predictsは、FanDuelの予測市場での顧客体験やモバイル技術の知見と、CMEグループのデリバティブ取引やリスク管理のノウハウによって誕生しました。
FanDuelのエイミー・ハウCEOは、今回の提携により「シームレスでアクセスしやすく、信頼性のある体験を提供できる」と述べています。
CMEグループのテリー・ダフィー会長兼CEOも、FanDuel Predictsについて「FanDuelの何百万人もの米国ユーザーとつながることで、当社の流通網や顧客層が飛躍的に拡大するでしょう」とコメントしています。
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Source:CMEグループ・FanDuel発表
サムネイル:AIによる生成画像




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