
gumi、次世代データ活用型予測市場サービスを検討
東証プライム上場のゲーム企業gumi(グミ)は2025年10月31日、AIやブロックチェーン技術を活用した予測市場サービスの事業化に向けた検討を開始したと発表しました。
公式発表によると、同社の連結子会社gC Labsが中心となり、政治・経済・社会・エンターテインメントなど幅広い分野でユーザーの予測を収集し、集合知を活用した新たな情報プラットフォームの構築を目指すとしています。
具体的には、参加ユーザーの知見を数値化し、集約した予測データを社会課題の分析や企業の意思決定支援などに活用する構想を示しています。
また、gumiはこの取り組みを通じて、ゲーム事業で培ったコミュニティ形成ノウハウやWeb3領域での知見を活かし、分散型データ活用の新たな事業モデルを模索するとしています。
同社は「エンターテインメントの枠を超えた次世代のデジタル社会基盤を創出する」としており、今後は外部パートナーとの連携やPoC(概念実証)を通じて、事業化の可能性を段階的に検証していく方針です。
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gumiが描くAIとWeb3融合の予測市場データ事業
Web3事業で培ったgumiのブロックチェーン戦略
gumiはこれまで、ブロックチェーンゲームやWeb3関連事業に積極的に取り組んできた企業として知られています。
同社は2018年以降、ブロックチェーン技術を応用したコンテンツ開発や、暗号資産(仮想通貨)・NFT関連企業への出資を通じて、Web3エコシステムの拡大に貢献してきました。
今回の予測市場構想は、これまでのWeb3事業で得た知見を基盤に「ブロックチェーンによるデータの信頼性担保」と「AIによる知識集約」を融合させ、新たな情報流通モデルの実現を目指す取り組みとみられています。
予測市場の仕組みとAI解析による活用領域
予測市場とは、多数の個人が将来の出来事に関する見通しを取引や投票の形で提示し、その集計結果から「集合知」による予測精度の向上を図る仕組みを指します。
ブロックチェーンを活用することで、予測データの改ざん防止や報酬分配の透明性が担保される点が特徴です。
さらにAIがこれを解析することで、政治動向や経済予測、エンタメ領域など、多様な分野で実用的な洞察を導き出すことが可能になります。
AIと自然言語解析で社会データを再構築する構想
公式発表によれば、gC Labsはこの予測市場を単なる実験的サービスに留めず、AI解析を組み合わせたユーザー体験と社会的有用性の両立を重視し、持続可能なビジネスモデルとして発展させる方針を掲げています。
また、AIによる自然言語処理やトレンド解析を組み合わせ、ユーザーの意見や市場の期待値をリアルタイムで分析し、企業や行政機関が活用できる新たなデータインフラとして展開する構想を示しました。
gumiは今回の取り組みを「AI×ブロックチェーンによる集合知の社会実装」と位置づけており、データの信頼性と公平性を確保しながら、社会全体の意思形成に寄与することを目指しています。
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Source:gumi公式発表
サムネイル:AIによる生成画像





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