カルダノ財団「.ada」「.cardano」ドメインの登録申請へ|Web3時代のデジタル基盤を強化

14年ぶりの「gTLD」申請機会

カルダノ(Cardano/ADA)を支える非営利団体のカルダノ財団は2025年10月22日に、カルダノエコシステムのデジタル基盤を拡張するため、新たに「.ada」と「.cardano」の汎用トップレベルドメイン(gTLD)の登録申請を行う計画を発表しました。

インターネット上のドメイン名やIPアドレスなどを管理している非営利団体「ICANN」は2026年春に14年ぶりとなるブランドTLDの申請受付を開始することを予定しており、この期間中は「.org」や「.xyz」のような新たなドメイン拡張を申請できるようになるため、カルダノ財団も2026年第1四半期の新規申請ウィンドウでgTLDの申請を行う予定だと報告しています。

gTLDの申請には数十万ドル規模の資金が必要となりますが、カルダノ財団はトレジャリー資金を使用せずに全額自己資金で申請を行うとのことで、今回の取り組みを通じてカルダノエコシステム全体で信頼性・利便性・イノベーションを高める狙いがあると説明されています。

【一回限りのコスト:合計約70万ドル(約1億700万円)】

  • ICANN申請料:約50万ドル(約7,640万円)
  • 申請支援費用:約20万ドル(約3,055万円)

【年間固定コスト:合計約35万ドル(約5,350万円)】

  • ICANN費用・レジストリソフトウェア維持・ライセンス料:約10万ドル(約1,530万円)
  • マーケティング・事業開発・運営費:約25万ドル(約3,820万円)


※可変コストはドメイン販売量によって変動し、販売収益で相殺される見込み。

カルダノ財団は汎用トップレベルドメイン(gTLD)である「.ada」「.cardano」の申請を計画しています🌐

財団が全額資金提供するこの取り組みは、カルダノエコシステム全体での信頼性・アクセシビリティ・イノベーションの向上を目指しています。

Web2とWeb3の橋渡し

カルダノ財団は今回の申請で「.ada」「.cardano」のgTLDを申請するため、申請が成功すれば、カルダノエコシステム内の誰もが「~.ada」や「~.cardano」のような独自ドメインを取得できるようになります。

財団は今回の取り組みを通じて、カルダノ・エコシステムにおける新たなユーティリティ層を創出すると説明しており、これによって次のようなユースケースが期待されています。

  • ウォレットアドレスの簡略化(例:「yourname.ada」)
  • 分散型IDソリューションとの統合(例:Veridian)
  • ドメインのトークン化による新たなビジネスモデルの可能性

また、財団は「Ada Handles」や「Handshake」などのプロジェクトとも協議を進めているとのことで、従来のDNS(ドメインネームサービス)とカルダノをつなぐ新たなユースケースを模索していると報告されています。

コミュニティ主体の運用方針

カルダノ財団は、gTLDの運用・財務状況を定期的に公開し、運用の透明性を確保することを約束しています。

また「コミュニティ諮問グループ(Community Advisory Group)を設立して、gTLDの運用・開発を指導する予定」とも説明されていて、これらの取り組みを通じてカルダノの理念に沿った公正な管理の下で既存プロジェクトとの連携を推進する方針が語られています。

カルダノ財団は、今回の取り組みを正式に進めるため、カルダノ・コミュニティによる投票(Info Action)を実施します。この投票は、ICANNへの申請時に「コミュニティの支持があること」を示す重要な証拠ともなります。Info Actionが可決された場合、カルダノ財団は2026年第1四半期にICANNへ正式申請を行う予定です。

今回の取り組みは、カルダノがWeb3インフラとしてさらに進化するための重要な一歩といえます。「.ada」や「.cardano」のドメインが実現すれば、カルダノ関連プロジェクトは存在感や影響力を高めることが可能になり、ユーザーにとっても利用しやすいエコシステムが整備されると期待されます。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.78円)

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source:カルダノ財団発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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