米サークル「USDC」、イーサL2スタークネットにネイティブ対応へ

ネイティブUSDCがスタークネットに近日対応へ

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、「スタークネット(Starknet)」に近日中に対応を開始する。サークルが10月24日に発表した。

スタークネットは、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したzKロールアップ採用のイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション。暗号証明技術「zkスターク(zk-STARKs)」を開発したスタークウェア(StarkWare)によって開発され、現在では「スタークネット財団(Starknet Foundation)」によって運営されている。独自トークンSTRKおよびビットコイン(BTC)もステーキング可能となっている。

ネイティブ型のUSDCは、サークルが公式に発行するUSDCであり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。

なおスタークネットでは現在、クロスチェーンブリッジのスターゲート(StarkGate)経由でイーサリアムから取得されるブリッジ型のUSDC(USDC.e)をサポートしている。このブリッジ版USDCは時間をかけてネイティブ版へ移行されるとのことだ。

またネイティブ型「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のアップデート版「CCTP V2」についてもスタークネットに対応予定とのこと。

CCTPは、USDCを転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンにUSDCを移動できる機能である。転送元でトークンをバーンさせることで転送先のトークンがネイティブになるため、トークンの総発行枚数が増加する問題を軽減している。

現在ネイティブ版USDCは、アルゴランド(Algorand)、アプトス(Aptos)、アービトラムワン(Arbitrum One)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、セロ(Celo)、コーデックス(Codex)、イーサリアム(Ethereum)、ヘデラ(Hedera)、ハイパーEVM(Hyperliquid)、インク(Ink)、リネア(Linea)、ニア(NEAR)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、OPメインネット(OP Mainnet)、プルーム(Plume)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、ステラ(Stellar)、スイ(Sui)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDCネットワーク(XDC Network)、エックスアールピー・レジャー(XRP Ledger)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)の合計28チェーンで発行されている。モナド(Monad)にも対応する予定だ。

またCCTP V2は、アービトラムワン(Arbitrum One)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、BNBチェーン(BNB Chain)※トークン化マネーマーケットファンド(TMMF)のUSYCのみ、コーデックス(Codex)、イーサリアム(Ethereum)、ハイパーEVM(Hyperliquid)、インク(Ink)、リネア(Linea)、OPメインネット(OP Mainnet)、プルーム(Plume)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDCネットワーク(XDC Network)の18チェーンに対応している。また上記以外でV1のみに対応するのは、アプトス(Aptos)、ノーブル(Noble)、スイ(Sui)となっている。 

 

参考:サークルUSDCCCTP
画像:iStocks/SiberianArt・artacet

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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