
グリーンレーンHDがBERAのDAT戦略開始へ
米拠点で喫煙・VAPE関連の卸・ブランド運営をするナスダック上場企業、グリーンレーンHD(Greenlane Holdings)が、レイヤー1ブロックチェーン「ベラチェーン(Berachain)」のネイティブトークン「BERA」の財務戦略を開始する予定だと10月20日に発表した。
同社によるBERAのDAT(デジタル資産トレジャリー)戦略は、ベラチェーン財団支援による、最初で唯一になるとのことだ。
発表によるとグリーンレーンHDは「BERA」の取得にあたり、1.1億ドル(約162億円)規模のPIPE(限定投資家への私募増資)を実施する。この取引はポリチェーンキャピタル(Polychain Capita)主導のもと、ブロックチェーンドットコム(Blockchain.com)、クラーケン(Kraken)、ノースロックデジタル(North Rock Digital)、シチズンエックス(CitizenX)、ダオファイブ(dao5)など、複数の著名投資家が参加するという。なお調達する1.1億ドルのうち、約5,000万ドルが現金または現金同等物、約6,000万ドルがBERAトークンにより構成されるとのこと。
取引の完了は10月23日を予定しているという。完了後グリーンレーンHDは、純調達金額を主に市場買付・店頭取引(OTC)を通じてBERAを取得し、自社のBERAトレジャリー運用を確立するほか、運転資金およびその他自社目的にも充当する予定とのことだ。
取引完了後、グリーンレーンHDの経営チームには、取締役会会長に就任予定のブルース・リントン(Bruce Linton)氏と取締役に就任予定のビリー・レヴィ(Billy Levy)氏を含む、グローバル資本市場・テクノロジービジネスにおける数十年の経験が加わる予定だという。
レヴィ氏はリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏と協業してヴァージンゲーミング(Virgin Gaming)を共同設立した複数業界にわたる連続起業家・経営幹部経験者であり、リントン氏はキャノピー・グロース(Canopy Growth Corporation)を時価総額150億ドル規模に導いた実績を持つ人物だ。
ベラストラテジーCIO ベン・アイゼンバーグ氏のコメント
同社のBERAの財務戦略「ベラストラテジー(BeraStrategy)」のCIO(最高投資責任者)に就任予定のベン・アイゼンバーグ(Ben Isenberg)氏は、「BERAの差別化要因は、その利回り源泉にあると考えています。イーサリアム(Ethereum)やソラナ(Solana)のような従来のPoSチェーンと異なり、BERAの利回りはブロック報酬の収益化から生じます。機関投資家のベラチェーン採用には未開拓のポテンシャルがあると思います。暗号資産ネイティブの間でいま最も認知度の高いベラチェーンブランドを、伝統的資本市場での露出を通じて拡大できると信じています」と語っている。
ベラチェーン財団CLO ジョナサン・イップ氏のコメント
またベラチェーン財団のCLO(最高法務責任者)ジョナサン・イップ(Jonathan Ip)氏は「我々はこの才能ある先見の明を持つチームと、トレジャリー戦略の開発に取り組めることを嬉しく思っています。ベラストラテジーは、ベラチェーンが資本市場および機関投資家との連携を深めるための重要な一歩です。我々のエコシステムへの深いコミットと、伝統金融・暗号資産市場・リテールコミュニティを横断する経験が、BERAのリーチと影響を拡大する上で非常に有利になります」と述べている。
ベラチェーンとは
ベラチェーンは独自のコンセンサスアルゴリズム「PoL:Proof of Liquidity」をするEVM互換のレイヤー1ブロックチェーン。これはイーサリアムの「Proof of Stake(PoS)」とは違い、トークンを「流動性」にロックすることでブロック報酬が得られる仕組みとなっている。このシステムはユーザーに資産を活用するよう促すことで、ブロックチェーンの成長とセキュリティ向上を図っている。
参考:グリーンレーンHD
画像:iStocks/Cemile-Bingol
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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