RWA特化チェーン「Plume」、米SECにトランスファーエージェントとして登録

PlumeがRWA市場オンチェーン化に向けて前進

RWA特化ブロックチェーンを提供するプルーム(Plume)が、米SEC(証券取引委員会)に「トランスファーエージェント(Registered Transfer Agent)」として正式に登録された。プルームの公式Xアカウントより10月7日に発表された。

トランスファーエージェントとは、企業の株主名簿や所有権の変更、配当や利息の支払いなどを管理する機関を指す。プルームは今回の登録を通じて、オンチェーン上で株主台帳や取引データを管理しつつ、SECおよび米国決済機関DTCC(Depository Trust & Clearing Corporation)のネットワークと相互運用およびレポーティングができるようになったという。

同プロジェクトチームによると、この登録は「数兆ドル規模の米国証券市場をオンチェーン化する」という目標のもとで行われたものだという。完全に規制に準拠したトークン化資本市場を構築するための第一歩になるとのこと。

プルームはこれまでトークン化信用プラットフォーム「ネストクレジット(NestCredit)」を通じて、過去3か月間で20万人以上のRWA保有者と6,200万ドル(約93億円)相当のトークン化資産をオンボードしている。今回の登録により、発行者やファンドマネージャーがコンプライアンスを維持しながら、安全かつ効率的にRWAをオンチェーンで扱うことができるようになるという。

この発表を受けてプルームのネイティブトークン「PLUME」は24時間で約25%上昇し、取引量は186%増加した。また米メディア「コインデスク(CoinDesk)」の報道によると、プルームは今後、代替取引システム(Alternative Trading System:ATS)およびブローカーディーラー(Broker-Dealer)の登録も申請予定としている。

さらにプルームは、2026年第1四半期に「ネストプロトコル・ボールト(Nest Protocol Vaults)」と呼ばれる新プロダクトをローンチする予定とのこと。この仕組みは、実世界資産を裏付けとしたボールト型ファンドの作成を可能にし、ファンドマネージャーが規制対応済みの金融商品を担保に運用できるようになるという。

また同日、プルームはトークン化資産の採用促進を目的とする業界横断型組織「グローバル・リアルワールドアセット・アライアンス(Global RWA Alliance:GRA)」の設立も発表した。GRAには、ウィズダムツリー(WisdomTree)、デジフト(DigiFT)、モルフォ(Morpho)、セントリフュージ(Centrifuge)、メルカド・ビットコイン(Mercado Bitcoin)、RWA.xyz、ゲート・ウェブスリー(Gate Web3)、OSLなどが創設メンバーとして参加している。

プルームは今後、米国とアジア太平洋地域の双方で規制当局や金融機関との連携を進め、グローバルに相互運用可能なRWA市場の構築を目指す方針だ。

 

参考:プレスリリースコインデスク
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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