米Strive社、セムラー社買収で1万BTC超を保有へ|ビットコイン市場に新たなクジラが誕生か

合併で総保有量1万BTC超えの一大勢力に

米国の資産運用会社Strive(ストライブ)社は2025年9月22日、Semler Scientific(セムラーサイエンティフィック)社を全株式取引により買収し、正式契約を締結したと発表しました。

さらに、ストライブは約6億7,500万ドル(約1,000億円)を投じて、5,816 BTCを追加購入したことも明らかにしています。この買い増しにより、同社のビットコイン(BTC)総保有量は5,886 BTCとなっています。

この合併に関してストライブ会長兼CEOのマット・コール氏は「ビットコインを準備資産とする2社を統合し、大規模かつ革新性な、さらなる成長をもたらすビットコイン取得のための事業基盤を構築するものだ」と述べました。

2025年9月24日現在、セムラーサイエンティフィックは5,021 BTCを保有しているため、合併後の企業は合わせて10,900 BTC以上を保有することになります。

「株主利益と成長を両立」ストライブのBTC戦略

ストライブは、ビットコインを準備資金として保有する世界初の資産運用会社として知られています。2015年に最初のETF(上場投資信託)を立ち上げて以来、同社の運用資産総額は20億ドル(約3,000億円)を超えるまでに成長しました。

同社は単にビットコインを保有するだけでなく、「1株あたりのビットコイン保有量」を増やすことに注力しています。これは、株価パフォーマンスをビットコインの価格上昇率を上回る水準にする戦略であると公表しています。

マット氏はプレスリリースで「この合併により、ストライブはトップクラスのビットコイン財務企業としての地位を確立できる。私たちのアルファ(市場平均を上回る利益)追求戦略と資本構造は、長期的に株価パフォーマンスでビットコインを上回る成果を発揮できると確信している」と述べました。

続けて「今回の取引は、株主に向けて”1株あたりのBTC保有量”をどれだけ速いペースで増やせるかを示す絶好の事例となるだろう」と語り、株主へのさらなる価値提供を強調しました。

また、セムラーサイエンティフィックの会長兼CEOであるエリック・セムラー氏は「株主は多額のプレミアムを受け取れるだけでなく、公開市場で最も革新的なビットコイン戦略の一つに直接参加できる」と述べ、ビットコイン現物以上の付加価値を自社株に付与する狙いを示唆しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.78円)

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Source:Striveプレスリリース
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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