イーサリアム財団、AI経済のベースレイヤー構築に向け「dAI」チーム設立

イーサリアム財団がAI経済向けの新チーム設立

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)が、AIとブロックチェーンを組みあわせた技術の研究開発作業を加速するため、コア開発者のダビデ・クラピス(Davide Crapis)氏率いる新チーム「dAI」を設立した。クラピス氏がXより9月15日に発表した。

同チームの使命は2つに分かれている。1つはイーサリアムを「AIと機械経済の優先的な決済・協調レイヤー」にすることで、もう1つは「少数の実体だけに依存しない」分散型AIスタックの構築だ。

短期的には、11月のデブコネクト(Devconnect)でデビュー予定の「AIエージェントアイデンティティ」と取引用の新しい「ERC-8004標準」の開発に注力するという。この目的は、アプリケーションがAIエージェントが何者で、どのようなルールに従い、信頼できるかを検証できるようにすることだ。

これらによりウォレット、エージェント、DApps(分散型アプリケーション)間での情報の断片化を削減し、開発者にエージェントの起源と動作を証明する方法を提供するという。

特にERC-8004では、AIエージェントとロボットが「仲介者なしで」支払い、協調、ポリシーの実行を行う方法を標準化することを想定している。

クラピス氏はXへの投稿で、「チームは財団のプロトコルおよびエコシステムグループと連携し、プロトコルの改善をAI構築者のニーズと結び付け、パブリックグッズプロジェクトに資金を提供する」と述べた。

また「イーサリアムはAIをより信頼できるものにし、AIはイーサリアムをより有用にする。インテリジェントエージェントがより多く取引するほど、価値と評判のための中立的なベースレイヤーが必要になる」とも説明している。

なおクラピス氏をリーダーとするこのチームは活動を開始したばかりで、求人情報とリソースを公開している。

画像:iStocks/metamorworks・Rawpixel

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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