
Robot Consulting、10億円相当イーサリアム購入予定を発表
米ナスダック(NASDAQ)上場の国内リーガルテック企業 Robot Consulting(ロボットコンサルティング:LAWR) が、10億円相当の暗号資産イーサリアム(ETH)購入予定を9月4日発表した。
Robot Consulting は、LLM (⼤規模⾔語モデル)などのAIを活⽤して世界中の法律を学習させたAIエージェント型の「ロボット弁護⼠」の開発を進めている企業。同社が開発中の「ロボット弁護⼠」は、ハードルの高い法律に、誰もが24時間無償で法律に関する質問ができるサービス。同社はこのサービスで、司法へのアクセスを⾝近にし、相談データ等を集積して⺠意を可視化することで、よりよい法整備の⼀助に繋げることを目指している。なお弁護士で元大阪府知事・大阪市長の橋下徹氏が同社のアドバイザーを務めている。
今回 Robot Consulting は、今年7月に完了したNASDAQでのIPO(新規株式公開)による調達資金の一部を含む保有現金資産を原資として、イーサリアムへの投資を実施する方針だ。この取り組みは同社が進める、リーガルテックとブロックチェーンの融合戦略の一環で、デジタル資産の備蓄を構築することも目的としているという。
Robot Consulting は、イーサリアムのブロックチェーンエコシステムを、事業の様々な側面で活用する方針だ。AIデータとの連携によって、イーサリアムの導入と利活用を推進し、テクノロジーによる法律サービスへのアクセス向上という分野における存在感の強化を目指すという。
なおイーサリアムへの投資の開始は、2025年秋から2026年春を予定しているとのこと。ただし同社は、市場環境および戦略的な判断に基づき、投資時期や金額は柔軟に調整される可能性があるとしている。また同社は保有するイーサリアムの評価額を四半期ごとに時価評価し、損益については年次の財務諸表に反映し、重要な影響が生じた場合には投資家に対し速やかに開示する方針だ。
今回の発表にあたり Robot Consulting 取締役CEOであるタクール・アミット氏は次のようにコメントしている。
「このたびのイーサリアムへの投資発表は、当社のブロックチェーン戦略とリーガルテックビジョンの統合に向けた大きな一歩です。イーサリアムを技術基盤として、また投資対象として活用することで、企業価値の向上と、テクノロジーを通じた法律サービスの普及・発展の両立が可能になると考えています。今後も当社は、ビジネスモデルの強化とステークホルダーへの長期的な価値提供を目的に、先進的な技術への投資を継続してまいります」
昨今ビットコインだけでなく、イーサリアムなどアルトコインの財務戦略を採用するDAT(デジタル資産トレジャリー)企業も増加している。米国でイーサリアムの財務戦略を進める企業としては、NYSEアメリカン上場のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies)や、ナスダック上場のシャープリンクゲーミング(SharpLink Gaming)などが挙げられる。
参考:プレスリリース
画像:Robot Consulting / PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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