アリババ創業者ジャック・マーの関係企業「ユンフェン」、1万ETHを購入

香港上場企業が1万ETHを購入

ユンフェン・ファイナンシャル・グループ(雲鋒金融集団:以下、ユンフェン)が、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)を1万ETH(約4,400万ドル相当)購入したと9月2日に発表した。

ユンフェンは、香港証券取引所に上場するフィンテック企業である。2010年にアリババ創業者ジャック・マー(Jack Ma)氏と実業家のユー・フェン(Yu Feng)氏が共同設立したプライベート・エクイティ・ファンド「ユンフェン・キャピタル」を源流とするグループの一員で、現在も両氏が主要株主を通じて関与しているという。

ユンフェンは今回の発表で、ETHを財務諸表上で投資資産として計上すると説明した。ETH購入には内部資金が充てられている。購入の目的は、資産基盤の多様化や法定通貨依存の軽減だという。あわせて、Web3や現実資産(RWA)のトークン化、保険事業や分散型金融(DeFi)といった新規ビジネス領域における活用も見込まれている。

なお今回のETH購入は、7月に同社取締役会が打ち出した「Web3やRWA、デジタル通貨、人工知能(AI)分野への拡張方針」に沿った施策の一環でもある。この方針では、既存の保険やフィンテック事業を基盤に、先端技術を取り込んだ新しいビジネス領域への展開を掲げていた。

近頃上場企業による大規模なETH取得の発表が相次いでいる。

米イーサ・マシン(Ether Machine)は年内のナスダック上場を視野に15万ETHを確保し、保有量を34万5,000ETHから49万5,000ETH超へ拡大する計画を示した。また、米ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(Bitmain Immersion Technologies)は追加で15万ETH以上を取得し、総保有量は約187万ETH(評価額約81億ドル)に達している。

参考:ユンフェン・ファイナンシャル・グループ
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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