ジェイフロンティア、子会社でビットコインマイニング開始へ|医療アプリにBTC決済導入を検討

ジェイフロンティア、ビットコインを保有し医療決済に活用へ

2025年8月28日、オンライン診療・服薬指導アプリ「SOKUYAKU(ソクヤク)」を運営するジェイフロンティア株式会社は、国際的な利便性の向上を目的にビットコイン(BTC)決済導入を検討する方針を発表しました。

さらに、同社は子会社の株式会社イーエックス・パートナーズを通じ、準備資産としてビットコインを保有するほか、暗号資産マイニング事業を開始することも明らかにしています。

発表によると、この取り組みはユーザーに新たな決済手段を提供する試験導入として2025年10月まで実施され、同社が保有するビットコインはアプリに決済機能を実装する際の検証に活用される計画です。

また、10月頃までに機能実装が完了した場合には、サービス環境のさらなる改善を目的としてビットコインの継続的な追加購入を検討する方針であることも報告されています。

「医療×暗号資産」ジェイフロンティアの新戦略

医療ツーリズム市場拡大と国際送金の課題

ジェイフロンティア社は、ビットコイン決済導入を検討する背景として、越境医療サービスの拡大に伴い浮き彫りとなった支払い課題への対応を挙げています。

同社によれば、こうした課題は医療ツーリズムの拡大と密接に関連しています。世界的に医療目的の渡航は増加傾向にあり、日本市場は2024年時点で約49億ドル(約7,200億円)に達しました。2029年には約132億ドル(約1.9兆円)規模へ拡大すると見込まれています。

日本の高品質な医療サービスへの評価を背景に海外からの患者受け入れは拡大しています。しかしその一方で、国際送金には高額な手数料や送金遅延、為替変動リスクといった課題が残されています。

こうした状況について、同社は「従来の決済手段では利用者が煩雑な手続きや予期せぬコスト負担を強いられるケースがある」と説明しました。

加えて、日本の外国人労働者数は2024年時点で約230万人と過去最高を更新しており、送金ニーズや銀行利用制限の影響も重なって需要が拡大しているとしています。

ビットコイン決済導入の3つのメリット

ジェイフロンティアは医療アプリでのビットコイン決済導入による主なメリットとして、次の3点を挙げています。

  • 国際ユーザーの利便性向上
    クレジットカードが普及していない地域からでも即時かつ低コストで支払い可能になる
  • 医療の透明性と効率性向上
    ブロックチェーン技術を活用し、将来的には処方箋や診療記録をチェーン上で紐づけることで、自動処理や真正性の可視化を実現
  • 先進的なブランドイメージの確立
    暗号資産決済の対応が競合との差別化を図り、新規市場での信頼獲得にも寄与

1億円規模のBTC購入とマイニング事業を開始

発表によると、具体的な取り組みとして、ジェイフロンティアは2025年8月から9月にかけて総額1億円規模でビットコインを購入する計画で、2025年9月からは暗号資産のマイニング事業を開始する方針を示しました。

当初は1,000万円規模を投じて最新鋭のマイニング機器を導入する予定で、高いハッシュレートと電力効率の実現を通じて運用性能の向上を図るとしています。

一方で、マイニングには多くの電力を要するため、再生可能エネルギーを供給する電力会社との連携も視野に入れていることが明らかにしました。環境配慮型の運営体制を整え、ESGへの取り組みを強化する方針です。

加えて、同社は国内で電力コストの低い地域にあるデータセンターとの提携も検討しています。これにより運用コストの最適化を図り、収益性の向上を目指すとしています。

ビットコイン決済が拓く国際競争力強化への道筋

ジェイフロンティアのビットコイン決済導入の検討とマイニング参入は、国内企業によるビットコイン活用が実需領域へ広がる流れを象徴しています。特に医療という生活密着型の分野に波及した点は、業界内外で大きな注目を集めています。

今後は他の産業分野にも同様の取り組みが波及する可能性があり、国際的な競争力を高めると同時に、日本の金融・IT市場全体の変革を促す動きになると期待されています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.31 円)

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Source:ジェイフロンティア公式発表
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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