21シェアーズ、「オンドファイナンス(ONDO)現物ETF」を米SECに申請

21SHARES ONDO TRUSTを米SECに申請

スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、暗号資産オンドファイナンス(ONDO)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を、米証券取引委員会(SEC)へ7月22日に提出した。ONDOに特化したETFの申請は米国における初の事例だ。

提出書類によると、21シェアーズが申請したONDOの現物ETFの名称は「21シェアーズ・オンド・トラスト(21SHARES ONDO TRUST)」。現時点では、同ETFのティッカーシンボルおよび上場予定の取引所は未定となっている。

また、同ETFの資産管理者(アドミニストレーター)、証券代行(トランスファーエージェント)、現金管理者(キャッシュカストディアン)の担当機関は、現時点では明記されていない。

なお信託受託者(トラスティ)には、米デラウェア州を拠点とするサービスプロバイダーのCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust)が指定されている。さらに保管機関(カストディアン)については、コインベースカストディ(Coinbase Custody Trust)が記載されている。

今回SECに提出された「S-1申請書」は、ETF承認のための第1ステップの届出書となる。次の段階は「19b-4申請書(Form 19b-4)」の提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書」の最終承認または却下が決定される。

ONDOは、RWA(現実資産)のトークン化プラットフォームを提供するオンドファイナンス(Ondo Finance)の独自トークン。

オンドファイナンスは、2021年に投資銀行ゴールドマンサックス出身のネイサン・オールマン(Nathan Allman)氏が創業した米国拠点のフィンテック企業だ。

オンドファイナンスは、債券や米国債に投資できるトークン化されたファンドを立ち上げることで、多額のステーブルコインを保有する機関投資家が従来の資本市場をより利用しやすくすることを目指している。

同社は7月14日、ブロックチェーン開発企業兼バリデーターのストレンジラブ(Strangelove)の買収を買収額非公開で発表した。

オンドファイナンスはストレンジラブの買収を通じて、エンジニアリングおよびプロダクト開発の体制を強化するという。これにより、オンドファイナンスが展開するフルスタック型RWAオンチェーン化プラットフォームの開発が加速する予定とのことだ。

参考:SEC
画像:iStocks/olegback・Who_I_am

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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