カルダノで「XRPの大規模統合計画」が進行中|XRP DeFi・RLUSD・Lace Wallet対応など

XRP関連の大規模統合計画が進行中

カルダノ(Cardano/ADA)の創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は2025年6月15日に、仮想通貨XRPやRLUSDなどのXRP関連資産とカルダノの大規模な統合に向けた計画が進行中であることを明かしました。

今回の発言はX上で行われたもので「RLUSDのカルダノ統合に関して何か進展はあるか?」という質問に対して「Glacier Drop、Laceウォレットでのサポート、XRP DeFi、RLUSDなどXRP関連全体の統合が進行中」と回答されています。

具体的な統合時期は示されていないものの、カルダノのXRP統合に関する計画は以前から報告されているため、この統合計画はすでに初期段階を超えていると見られています。

Defi-the-Oz(@OzDefi)
チャールズ、RLUSDのカルダノ統合に関して、何か進展はありますか?

Charles Hoskinson(@IOHK_Charles)
XRP関連のパッケージ全体が進行中です。Glacier Drop、Laceウォレットでのサポート、XRP DeFi、そしてRealUSDに関する話し合いも含まれています。

RLUSDのカルダノ統合について

Ripple USD(RLUSD)は、XRP Ledger(XRPL)とイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で発行される米ドル連動ステーブルコインであり、米ドル預金・ 米国短期国債・その他の現金同等物で100%価値を裏付ける仕組みを採用しています。

RLUSDのカルダノ統合に関する計画は数ヶ月前から進められていて、2025年1月にはホスキンソン氏が「私たちはすでにRLUSDの関係者と積極的に話し合っている」と報告しています。

「RLUSDのカルダノ統合」とは、XRPLやイーサリアム上で利用されるRLUSDをカルダノブロックチェーン上でも利用できるようにすることを指すもので、これによってカルダノ基盤の分散型金融(DeFi)サービスでRLUSDを利用できるようになり、双方のエコシステムが強化されると期待されています。

Glacier Drop(グレイシャードロップ)について

Glacier Drop(グレイシャードロップ)とは、カルダノを基盤としたプライバシー重視のサイドチェーン「Midnight」で実施が予定されている「NIGHT」と「DUST」のエアドロップ(トークン無料配布)のことを指します。

Midnight(ミッドナイト)は、プライバシーが保護された取引を求める人々のために構築されているカルダノ基盤のサイドチェーンであり、ゼロ知識証明と呼ばれる技術を活用して機密性の高い商業データや個人データを保護する画期的なアプリを迅速・簡単・安全に構築できるよう設計されています。

ミッドナイトでは、ガバナンストークンの「NIGHT」とプライバシー取引トークンの「DUST」が展開される予定で、Glacier Dropではこれら2つのトークンが8つのブロックチェーン上に存在する3,700万ウォレットに配布される予定となっています。

以前の報告では「Glacier Dropではビットコイン・イーサリアム・ソラナ・XRP Ledgerなど主要8つのブロックチェーンを利用する約3,700万のウォレットにNIGHTとDUSTをエアドロップする」と報告されていたため、XRP関連資産を保有している人もエアドロップの対象になると予想されます。

LaceウォレットのXRP対応について

Lace Wallet(レースウォレット)は、カルダノ開発企業の「Input Output」が2024年4月にリリースした多機能ライトウォレットであり、現在はカルダノとビットコインのブロックチェーンがサポートされています。

「Lace WalletがXRPをサポートする予定」という話は、2025年4月23日にホスキンソン氏が行ったAMA(視聴者の質問に答えるイベント)の中でも語られているため、現在もXRP統合に向けた作業は続けられていると予想されます。

なお、XRPやRLUSDはXRP Ledger(XRPL)と呼ばれるレイヤー1ブロックチェーン上で発行されているため、Lace Walletではこの「XRPL」がサポートされることになると予想されます。

Lace WalletでXRPLがサポートされれば、Lace Walletのユーザーはカルダノ・ビットコイン・XRPLのブロックチェーン上で発行される各種暗号資産をまとめて管理できるようになるため、ウォレットの利便性がさらに高まり、新規ユーザーの獲得やクロスチェーン需要の受け皿としても機能する可能性があると注目されています。

XRP DeFiについて

XRP DeFiとは、仮想通貨XRPを活用した分散型金融(DeFi)サービスのことを指します。XRPは送金やブリッジ通貨としての利用で広く活用されてきた一方で、DeFi分野における存在感は限定的でした。

しかし、XRPのカルダノ統合が完了してカルダノのスマートコントラクト機能を利用できるようになれば、XRPの流動性を活用した貸借サービス、AMM(自動マーケットメーカー)、DEX(分散型取引所)などのユースケースが拡大する可能性があります。

また、RLUSDなどのXRPL関連資産の統合が実現すれば、ステーブルコインとボラティリティ資産の両方を活用したハイブリッド型DeFiプロトコルも実現可能になるため、XRPの活用範囲が大幅に広がると期待されます。

仮想通貨業界では様々なレイヤー1ブロックチェーン間で競争が激化していますが、カルダノ・ビットコイン・XRPなどの主要チェーンで連携・統合が進めば、各チェーンの強みを活かしながら仮想通貨業界全体を成長させることができると期待されます。

このような同盟関係は”非中央集権的な分散型社会”を重視する仮想通貨の世界において、非常に重要かつ魅力的なものであるため、今後のさらなる進展や他チェーンとの連携などには期待が高まっています。

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source:チャールズ・ホスキンソン氏のX投稿
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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