米サークル「USDC」、「World Chain」にネイティブ対応開始

ワールドチェーンにネイティブUSDC対応開始

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、「ワールドチェーン(World Chain)」上で発行開始されたことが6月11日に発表された。

「ワールドチェーン」は、「ワールド(World)」プロジェクトによるイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン。「ワールド」は、AIチャットボットサービス「ChatGPT」を提供する米オープンエーアイ(OpenAI)のCEOサム・アルトマン(Sam Altman)氏らが立ち上げたプロジェクトだ。

ネイティブ型「USDC」は、サークルが公式に発行する「USDC」であり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。

またサークルは、「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のアップデート版「CCTP V2」についても「ワールドチェーン」対応開始を発表している。

「CCTP」は「USDC」を転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンに「USDC」を移動できる機能である。転送元でトークンをバーンさせることで転送先のトークンがネイティブになるため、トークンの総発行枚数が増加する問題を軽減している。

現在ネイティブ版「USDC」は「ワールドチェーン」の他、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、ステラ(Stellar)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース(Base)、OPメインネット(OP Mainnet)、ニア(NEAR)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セロ(Celo)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)、スイ(Sui)、アプトス(Aptos)、ユニチェーン(Unichain)、リネア(Linea)、ソニック(Sonic)の21チェーンで発行されている。またモナド(Monad)およびコーデックス(Codex)にも対応する予定だ。

また「CCTP」はV1とV2も含め、アプトス(Aptos)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、イーサリアム(Ethereum)、ノーブル(Noble)、OPメインネット(OP Mainnet)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、ソラナ(Solana)、スイ(Sui)、ユニチェーン(Unichain)、リネア(Linea)、ソニック(Sonic)、そしてワールドチェーンの14チェーンに対応。13×12=182のルートでネイティブ「USDC」が転送可能だ。

今回の「USDC」ネイティブ対応に伴い、ワールドアプリ(World App)で展開されているミニアプリでUSDCの支払いを導入できるツールキット「MiniKit-JS」も公開されている。 

 

参考:サークルサークル2ワールドUSDCCCTP
画像:iStocks/Vit_Mar

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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