Paydify、企業向け仮想通貨決済サービスを開始|あらゆるウォレット・ブロックチェーンに対応

Paydify、企業向け仮想通貨決済サービスを開始|あらゆるウォレット・ブロックチェーンに対応(Paydify launches crypto payment service for businesses, compatible with all wallets and blockchains)

世界中の企業に仮想通貨決済を提供

仮想通貨決済プラットフォーム「Paydify」は2025年4月23日に、世界各国の企業に向けた仮想通貨決済サービスの提供を正式に開始したことを発表しました。

Paydifyは、さまざまな仮想通貨(暗号資産)ウォレットブロックチェーンからの支払いに対応する「ユニバーサル決済ゲートウェイ」です。ステーブルコインによる即時決済機能と、取引手数料ゼロが特徴となっています。

このサービスにより、世界中の企業は複雑な技術やリスクを気にせず、仮想通貨での支払いを安全・スピーディーに受け取れるようになります。

公式発表では、このサービスが従来バラバラだったブロックチェーン間の支払いをスムーズにし、国際的な商取引に新たな基盤を提供することを目指しているとしています。

Paydifyで広がる仮想通貨決済インフラ

導入の手軽さと決済の利便性

Paydifyのサービス導入はシンプルで、企業は自社サイトに数行のコードを追加するか、店頭にQRコードを置くだけで、主要な仮想通貨ウォレット(メタマスクトラストウォレット、Bitget Walletなど)からの支払いをすぐに受け付けられます。

支払いはUSDコイン(USDC)テザー(USDT)などのステーブルコインですぐに受け取れるため、企業は仮想通貨の価格変動リスクを気にせずに済みます。

ノンカストディアル方式で安全性を確保

Paydifyはノンカストディアル(非預託型)の仕組みを採用しており、顧客の資金を預かることなく、企業が資金を自分で管理できる仕組みを提供しています。

ブロックチェーンやウォレットごとの細かい設定は必要なく、ECサイトや実店舗でも、世界中の仮想通貨ユーザーから手軽に支払いを受けられます。

取引手数料の削減とリスク軽減

現在Paydifyはキャンペーン中で、取引手数料が完全無料となっており、企業にとって大きな魅力となっています。

一般的なクレジットカード決済では、1万ドル(約142万円)の取引で2〜3%、つまり約28,600円〜42,900円の手数料負担がありますが、Paydifyのサービスではこれらが一切不要となります。

また、クレジットカード決済に伴う不正返金(チャージバック)のリスクも存在しません。

仮想通貨決済の普及課題を解決

仮想通貨決済の普及を妨げる主な要因として、ウォレットやブロックチェーン間の互換性の欠如、高い手数料、対応加盟店の少なさが挙げられています。

Bitgetの調査によれば、世界のユーザーの31%が対応店舗の不足を理由に仮想通貨決済の利用を躊躇していると報告されています。

Paydifyは、こうした課題に対して中立的かつ普遍的な決済プラットフォームを提供することで、クレジットカードネットワークが金融システムを統合したように、分散したブロックチェーン環境を統合する役割を果たすとしています。

今後の展開と期待される用途

Paydifyはすでに東南アジアの一部レストランでBitgetウォレットと組んだ試験運用を始めています。

今後数か月で対応ウォレットやブロックチェーンを増やし、ネットショップ向けの専用プラグインも公開する予定です。また、Advanced Payment SolutionやCoinpalなど他の決済会社との連携で、加盟店の網を世界中に拡大する計画です。

将来は旅行業界、オンラインビジネス、DePIN(分散型物理インフラネットワーク)といったWeb3プロジェクトにも広げ、世界共通の決済基盤になることを目指しています。

Paydifyの戦略ディレクターPakning Luk氏は次のようにコメントしています。

仮想通貨決済は国境を超えた商取引の可能性を広げると期待されていましたが、ユーザー体験の面で課題が残っていました。

Paydifyは、VisaやPayPalを利用するように、どの企業でも簡単に仮想通貨決済を導入できるネットワークを実現しました。

仮想通貨決済の導入企業が急増

仮想通貨決済へのニーズが高まる中、大手企業や金融機関でもサービスの展開が進んでいます。

イタリアの高級車メーカー「フェラーリ」はBitPayと手を組み、米国内でビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)、USDコイン(USDC)での支払いを受け付けています。同社は裕福な顧客からの強い要請を受けて仮想通貨決済を取り入れ、今後は欧州など他の地域にも広げていく考えを示しています。

さらに、米国の大手決済企業PayPalも2023年にステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」を導入し、既存の決済インフラへの統合を進めています。

また、クレジットカード企業Visaはソラナ(SOL)ブロックチェーンを利用したステーブルコイン送金のパイロットプロジェクトを開始し、 決済スピードの高速化を目指しています。

これらの動きから見ても、Paydifyなどの仮想通貨決済サービスの普及によって、企業と消費者の双方で仮想通貨の利用がさらに広がっていくと見られています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=141.88円)

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Source:Paydify公式サイト
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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