米ゲームストップ、ビットコインを財務準備資産に|取締役会で満場一致の承認

米ゲームストップ、ビットコインを財務準備資産に|取締役会で満場一致の承認(GameStop adopts Bitcoin as treasury reserve asset with unanimous board approval)

ゲームストップ、ビットコインを企業財務に組み入れへ

米国のゲームソフト小売大手「GameStop(ゲームストップ)」は2025年3月25日に、仮想通貨ビットコイン(BTC)を財務準備資産として保有する方針を正式に発表しました。

同社の公式発表によると、取締役会は、ビットコインを財務準備資産に加える投資方針の見直しを満場一致で承認しました。この方針により、ゲームストップは今後、自社の一部資金をビットコインに振り向けて保有できるようになります。

発表は2024年度第4四半期の決算発表と同時に行われ、この新たな財務戦略は同社の2024年年次報告書にも明記されました​。

なお、同社はビットコイン取得の上限を設けておらず「保有後に必要に応じて売却する可能性もある」としています。取得額や時期については現時点で明らかにされていません。

ビットコイン導入を決めた背景

ゲームストップ社がビットコイン導入に踏み切った背景には、豊富な現金資産と株主からの提案があったと見られています。ゲームストップは2024年末時点で現金および現金等価物を約47.7億ドル(約7,200億円)保有していることが報告されており​、前年同期の9.21億ドルから大幅に積み上がっています​。

こうした中、2025年2月には資産運用会社ストライブCEOであるマット・コール氏がゲームストップ宛に書簡を送り「約50億ドルの手元資金でビットコインを取得し、ゲーム業界における”ビットコイン財務戦略のトップ企業”になることで、同社の財務を劇的に転換できる絶好の機会だ」と提案しています​。

またゲームストップCEOであるライアン・コーエン氏は2月上旬、ストラテジー(旧マイクロストラテジー)社共同創業者でビットコイン支持派として知られるマイケル・セイラー氏と並んだ写真をX(Twitter)に投稿しており​、これも同社がビットコイン戦略に踏み切る予兆ではないかと話題になっていました。

ゲームストップは今回の発表まで公式には沈黙を貫いていましたが、3月の方針更新によりビットコイン戦略を正式表明し、企業の財務準備金にビットコインを組み入れる動きではストラテジーなどに続く存在となりました​。

ゲームストップ社のBTC財務戦略への期待

ゲームストップのビットコイン採用発表に対して、仮想通貨業界の有識者や著名投資家からは歓迎や期待のコメントが相次いでいます。

マイケル・セイラー氏は、自身のXで「チームビットコインへようこそ」と投稿し​、ゲームストップの決断を歓迎しました​。セイラー氏は以前から「企業が財務準備にビットコインを採用するべきだ」と主張している人物でもあり、今回ゲームストップがその仲間入りを果たしました。

Team Bitcoinへようこそ 🚀

また米ビットコイン企業スワン・ビットコインのエグゼクティブであるジョン・ハー氏は発表前の2月26日の投稿で「もしゲームストップがレバレッジを利かせてビットコイン投資を本格化すれば、従来の金融業界の投資家の度肝を抜くだろう」とコメントしていました​。

もしゲームストップがLBE(レバレッジド・ビットコイン・エクイティ)戦略を採用したら…

GME(ゲームストップ株)とビットコインをバカにしている伝統的な金融界の投資家や評論家たちの頭が混乱するだろうな 😂😂

実際に方針が実行に移されたことで、業界関係者の間では「GMEとビットコインの両方を過小評価してきたウォール街に衝撃を与える可能性がある」との声も上がっています。

今後ゲームストップが実際にどの程度のビットコインをいつ取得するか、そしてこの戦略が同社の財務や株価にどのような影響を及ぼすかについて、業界内外から注目が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=150.18円)

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Souce:GameStop公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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