韓国の教保生命保険、航空機エンジンを裏付けとする韓国当局のSTO事業に参入=報道

航空機エンジンがSTOに

韓国の生命保険会社である教保生命保険が、韓国金融サービス委員会(FSC)が推進する航空機エンジンを裏付けとした信託受益証券の取引・流通サービスにおいて、信託業者として指定されたようだ。同国の日刊経済紙「毎日経済新聞(Maeil Business Newspaper:MK)」が3月21日に報じた。

報道によると、サービスの運営と証券の発行は、統合型電子決済(PG)ソリューション企業であるギャラクシーマネーツリー(Galaxy Money Tree)が担い、同社が航空機エンジンを購入・信託するとのこと。また教保生命保険は、信託業者として実物資産(RWA)の管理と信託受益証券の発行を担当するという。

これにより発行された信託受益証券は、ギャラクシーマネーツリーが分散型台帳技術(DLT)を活用し、航空機エンジンをRWAとするセキュリティトークン(ST)へと変換されるとのこと。

その後このトークンは、韓国の証券会社であるシンハン証券(Shinhan Securities)などを通じて、セキュリティトークンオファリング(STO)として個人投資家向けに販売されるという。

また、教保生命保険の親会社である教保グループは2024年7月に、SBIホールディングスおよびSBIデジタルアセットホールディングスと戦略的業務提携を締結している。各社はこの提携を通じて、STO領域における韓国国内でのデジタル金融エコシステム及びコンソーシアムの構築を目指し、包括的な協業を進めていくとしている。

なお、これまでもSBIグループと教保グループは、東南アジアでのデジタルプラットフォーム関連企業に投資するベンチャーファンドを2022年に共同設立するなど、ベンチャーキャピタルやフィンテック分野での協業を進めてきた。

STOとは、発行会社が従来の株式や社債等に代わり、ブロックチェーン等の電子的手段を用いて発行するトークンに株式や社債等を表示するSTで資金を調達するスキームだ。

参考:MK
画像:iStocks/artsstock

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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