「47Ronin」の監督、不正流用の金で暗号資産等に投資し逮捕、Netflixから制作費用を詐取か

電信詐欺および資金洗浄の罪に問わる

「47RONIN」の監督であるカール・リンシュ(Carl Rinsch)氏が、定額制動画ストリーミングサービスから受け取った1100万ドル(約16億円)の資金を不正流用した罪で3月18日逮捕された。リンシュ氏は電信詐欺および資金洗浄の罪等に問われているという。各社が3月19日報じた。

報道によれば、リンシュ氏は2020年、SFシリーズ「ホワイト・ホース(White Horse)」制作のため、ストリーミングサービスに追加の資金提供を要請したという。しかしリンシュ氏はこの資金を個人口座に振り込み、証券取引を開始したという。

ちなみにAP通信等の一部報道によれば、このストリーミングサービスは「Netflix」だとされている。

起訴状によると、リンシュ氏は2018年にストリーミングサービスと契約し、「ホワイト・ホース」の既存エピソードの報酬及びシリーズの完成資金として合計4,400万ドル(約65億円)を受け取ることに合意していたという。しかし、リンシュ氏は2019年末から2020年初頭にかけて、追加の制作費用として1,100万ドル(約16億円)を要求したとされており、その後そのお金はリンシュ氏が管理する会社に送金されたとのことだ。

リンシュ氏はこの1,100万ドルを複数の口座に振り替えた後に、個人の証券口座に集約し、その資金で証券や暗号資産投資を行い、2か月足らずで資金を半分以上失ったという。

なお、資金のほとんどを失った後もリンシュ氏は暗号資産投資を行っており、最終的には利益を得たようだ。

ニューヨークタイムズが2023年に報じた内容によれば、リンシュ氏は2021年5月までに、400万ドル(約6億円)相当のドージコイン(DOGE)を2700万ドル(約40億円)まで増やしたという。さらにリンシュ氏は大手暗号資産取引所のクラーケン(Kraken)を利用して、シュワブ銀行から送金を受け、暗号資産を購入したとされている。

さらにリンシュ氏は、個人的な支払いにもこの資金を使っていたとされる。具体的には、クレジットカードの支払いや、追加の資金調達を求めてストリーミングサービスを訴えるための弁護士費用、ロールスロイス5台とフェラーリ1台、その他高級品の購入費などに充てていたと訴状には記されている。

マシュー・ポドルスキー米国連邦検事は声明にて、「リンシュ氏は、自分が制作するドラマシリーズの資金に充てるとして、ストリーミングサービスに多額の投資を勧誘することで、数百万ドルを盗む計画を練った。しかし、それはでっちあげだった」と述べている。

またリンシュ氏は、完成させた「6本のショートフォームのエピソード」をストリーミングサービスに納品せず、資金の返却もしていないという。

リンシュ氏は、最大20年の禁固刑に処される可能性のある電信詐欺の罪1件と、最大20年の禁固刑に処される可能性のあるマネーロンダリングの罪1件、そして犯罪収益による財産との金銭取引に関与した罪5件に問われている。これらの罪には、それぞれ最大10年の禁固刑が科される可能性がある。

すべての罪状で有罪となれば、リンシュ氏の合計刑期は最大90年に及ぶ可能性がある。

なお「47RONIN」は、2013年に公開されたファンタジー・アドベンチャー映画だ。赤穂事件を題材にした日本の物語「忠臣蔵」をベースにしており、四十七士になお「47RONIN」は、2013年に公開されたファンタジー・アドベンチャー映画だ。赤穂事件を題材にした日本の物語「忠臣蔵」をベースにしており、四十七士にキアヌ・リーブス(Keanu Reeves)氏演じる架空の人物が加わる独自のストーリーになっている。演じる架空の人物が加わる独自のストーリーになっている。

参考:訴状米国連邦検事声明ニューヨークタイムズ

画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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