バイナンス、ユーザー投票による上場銘柄決定制度「Vote to List」を開始
ユーザー投票による新たな上場プロセス始動
大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は2025年3月19日に、新たなトークン上場プロセス「Vote to List」を導入し、ユーザー投票による上場銘柄決定制度を開始しました。
「Vote to List」は、ユーザーが新しいトークンの上場を希望するプロジェクトに投票できるシステムです。Binanceは、最も多くの票を得た上位2つのトークンが評価と規制審査を経て上場されると説明しています。
最初の投票対象はBNBスマートチェーン(BSC)ベースのトークンに限定されており、今後のラウンドでは「Binance Alpha」に上場されているすべてのトークンが対象になる予定であることが報告されています。
投票の参加資格・対象銘柄
投票期間は2025年3月20日2:00〜2025年3月27日1:59(日本時間)までで、参加資格は以下の通りです:
- KYC認証済みのBinanceアカウントを持っていること
- 投票期間中に少なくとも0.01 BNBを保有していること
ユーザーは最大5つのプロジェクトに投票できますが、各プロジェクトには1票のみ投じることができます。投票はBinanceスクエアの公式投稿を通じて行われます。
今回の投票で候補となるプロジェクトは以下の通りです:
- Banana For Scale(BANANAS31)
- CreatorBid(BID)
- Broccoli(Broccoli)
- CZ’S Dog(Broccoli)
- Koma Inu(KOMA)
- SIREN(SIREN)
- mubarak(mubarak)
- Tutorial(TUT)
- why(WHY)
これらのプロジェクトは既にBinance Alphaに上場されていますが、Binanceのメイン取引所に上場するには追加の審査が必要とされています。
上場プロセスの透明性を強化
Binanceは「Vote to List」を導入した背景として、上場プロセスの透明性向上とコミュニティ参加の促進を挙げています。
近年、特定のトークン上場に関して批判を受けていたBinanceは、ユーザーに意思決定の場を提供することで、信頼を維持する狙いがあると見られています。
また、この取り組みは、仮想通貨セクターにおける規制監視の強化と市場の変動性の高まりに対応するものでもあります。
この新たなコミュニティ主導の上場プロセスは、ユーザーの意見を反映し、透明性の高いプラットフォーム運営を目指すBinanceの取り組みとして注目されています。
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Souce:Binance発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用