Cardano(ADA)2025年カルダノロードマップ案の「日本語版」公開
インターセクト委員会のサイトで閲覧可能
カルダノ(Cardano/ADA)のコミュニティで提案された2025年のカルダノ目標をまとめた「2025年カルダノロードマップ案」の日本語版が公開されたことが明らかになりました。
2025年のカルダノロードマップ案は、カルダノの開発とガバナンスを推進するコミュニティ主導組織であるIntersect Committees(インターセクト委員会)のサイトで公開されているため、現在は誰でもその内容を確認することができるようになっています。
インターセクト委員会のサイトでは、カルダノ製品委員会がコミュニティの意見をまとめて集約した「2025年カルダノ目標案」や「2025年カルダノロードマップ案」が公開されており、今回はこのロードマップ案の日本語版が公開されています。
2025年カルダノ目標案で記載されている主要テーマと目標はアンケートなど様々手段を通じて策定されたもので、これらの目標はGovToolやCardanoフォーラムでレビューやフィードバックを受けた後に調整し、予算提案とともにオンチェーンで情報提案として提出、最終的にはインターセクトとインターセクト委員会によるカルダノ全体の提案になる流れとなっています。
2025年カルダノロードマップ案の内容は?
2025年カルダノロードマップ案では「カルダノを分散型グローバル経済のための堅牢でスケーラブルな基盤にする」という目標が書かれており、このビジョンを達成するための具体的な目標として「L1の性能向上・L2ソリューションの機能拡張・開発者体験の向上」など様々な項目が挙げられています。
開発者体験を向上させることによって、より革新的でインパクトのあるアプリケーションを構築できるようになると期待されている他、アカウントの抽象化やカストディアン規制型ステーブルコインなど高度な機能を含むプログラム可能な資産を拡大していくことによって、分散型金融(DeFi)をはじめとする新たな可能性も開かれると期待されています。
また「このビジョンを実現するためにはエコシステムの繁栄が不可欠である」とも強調されていて、「新しいユーザーや開発者を惹きつけるために多面的なアプローチを行い、様々な分野の組織との戦略的パートナーシップを育成し、セキュリティ・スケーラビリティ・分散化というカルダノのコア原則に沿ったコラボレーションを優先する」ということも説明されています。
さらに「活気に満ちたエンゲージメントの高いコミュニティを育成することが最重要である」とも強調されており、「開発者のDApp&ツール構築をサポートするイニシアチブに投資すること」や「カルダノコミュニティを育成して参加を促す活動に焦点を当てること」なども説明されています。
今回公開された2025年カルダノロードマップ案は以下のような項目に分かれており、その詳細は「こちらのページ」で確認することができるようになっています。
- L1エンジンのスケーリング
- アーキテクチャーの卓越性
- Leios(レイオス)
- 最適化
- グラインド攻撃防止
- LSM(Log-Structured Merge)の統合
- 流動性の獲得
- L2の拡張
- パートナーチェーンのAVS層
- Hydra(ハイドラ)
- Midgard(ミッドガルド)
- ファイナリティ(Peras)
- 開発者体験とユーザー体験
- プログラム可能な資産
- 複数ノード実装
- SPOインセンティブの改善
現在のカルダノは、分散型ガバナンスによって支えられる完全分散型ブロックチェーンへと移行する重要なフェーズにあるため、一般ユーザーの参加を促してコミュニティで積極的な議論を進めることが重要となっています。
2025年カルダノロードマップ案(日本語版)の公開は日本コミュニティの活性化を図る上でも重要なものであるため、今後の動向や議論などにも注目です。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用