Circleの「CCTP」がアップグレード、「USDC」クロスチェーン転送時間を短縮

USDCのクロスチェーンネイティブ転送時間が短縮

米ドル建てステーブルコイン「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のアップデート版「CCTP V2」がリリースされた。「USDC」発行元および「CCTP」開発元の米サークル(Circle Internet Financial)が3月11日に発表した。

「CCTP」は「USDC」を転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンに「USDC」を移動できる機能である。転送元でトークンをバーンさせることで転送先のトークンがネイティブになるため、トークンの総発行枚数が増加する問題を軽減している。

今回公開された「CCTP V2」はV1に基づき構築されているが、新機能となる「Fast Transfer」と「Hooks」を導入したという。

「Fast Transfer」は、これまで対応ブロックチェーンのネイティブ速度で動作していた送金が、対応ブロックチェーンに関係なく、数秒で完了する高速送金機能とのこと。イーサリアム(Ethereum)とレイヤー2間の転送時間は数分から数秒にまで短縮するとのこと。

また「Hooks」は、「USDC」の宛先ブロックチェーン上での転送後のアクションを自動化できる開発者向けの機能とのことだ。

「CCTP V2」は現在、イーサリアム、ベース(Base)、アバランチ(Avalanche)で利用可能となっている。近日中にはリネア(Linea)、アービトラム(Arbitrum)、ソラナ(Solana)がサポートされ、その後に順次拡大していく予定だという。

すでに「CCTP V2」は、CCTP.Money、Interport、LI.FI、Mayan、Socket、Wormholeなど主要なアプリ、ブリッジ、インフラストラクチャ プロバイダーに統合されており、こちらも今後数週間でさらなる統合がされる予定とのことだ。

なおこれまで通りV1は11チェーンで利用可能なため、同サポートチェーン上のクロスチェーン取引は引き続き可能となっている。

現在V1が対応しているチェーンはイーサリアム(Ethereum)、OPメインネット(OP Mainnet)、アービトラム(Arbitrum)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、ノーブル(Noble)、ソラナ(Solana)、スイ(Sui)、アプトス(Aptos)、ユニチェーン(Unichain)。11×10=110のルートでネイティブ「USDC」が転送できるようになっている。

参考:サークルhttps://www.circle.com/blog/cctp-v2-the-future-of-cross-chain
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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