米サークル「USDC」、イーサL2「Linea」にネイティブ対応へ

USDCがLineaにネイティブ対応へ

米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーン「リネア(Linea)」に対応する予定だ。「USDC」発行元の米サークル(Circle Internet Financial)が3月5日に発表した。

なお今回のネイティブ対応は、サークルが定める標準規格「ブリッジドUSDCスタンダード(Bridged USDC Standard)」によるブリッジ型の「USDC」からアップグレードする最初の事例になるとのこと。今回のアップグレードには1~2週間程度かかる見込みだ。

「ブリッジドUSDCスタンダード」は、対象チェーンでのネイティブ型「USDC」サポートがサークルによって決定された際、対象チェーン上で利用されている既存のブリッジ型の「USDC」からシームレスに移行を可能にするために開発された標準規格だ。同規格を採用したブリッジ型「USDC」は、ネイティブ版に移行が可能であるため、これまで起きていた同じブロックチェーンに2種類以上の「USDC」が存在するという問題や流動性の分散といった問題の解決が同規格によって期待されている。

またネイティブ型「USDC」は、サークルが公式に発行する「USDC」であり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。

その他にもサークルは、ネイティブ型「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のV2も「リネア」に対応予定とのことだ。

今回の対応によりネイティブ「USDC」は合計19チェーン上で発行することになる。

現在は、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、ステラ(Stellar)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース(Base)、OPメインネット(OP Mainnet)、ニア(NEAR)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セロ(Celo)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)、スイ(Sui)、アプトス(Aptos)、ユニチェーン(Unichain)の18チェーン上でネイティブ発行されている。

また「CCTP」は、イーサリアム(Ethereum)、OPメインネット(OP Mainnet)、アービトラム(Arbitrum)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、ノーブル(Noble)、ソラナ(Solana)、スイ(Sui)、アプトス(Aptos)、ユニチェーン(Unichain)の11チェーンに対応している。11×10=110のルートでネイティブ「USDC」が転送できるようになっている。

「リネア」は、Web3ウォレット「メタマスク(MetaMask)などを提供する米コンセンシス(ConsenSys)が、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明」(zero-knowledge proof:zkp)を用いて開発したL2スケーリングソリューション。2023年8月にメインネットローンチした。

https://x.com/circle/status/1897286017666740326

参考:サークル
画像:iStocks/Priyanka-Naskar

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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