FBI、15億ドルのByBitハッキングは北朝鮮による攻撃と主張

FBIがByBitハッキングは北朝鮮による攻撃と主張

2月21日に発生した海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)のハッキングは、北朝鮮が関与した攻撃であると米連邦捜査局(FBI)が2月26日に発表した。

このハッキングにより、同取引所が管理するイーサリアム(Ethereum)のコールドウォレットから14.6億ドル(約2,200億円)相当の暗号資産が不明なアドレスへ不正流出した。

FBIによると、今回の北朝鮮による悪意のあるサイバー活動は、北朝鮮を背景とするサイバー攻撃グループ「トレイダートレイター(TraderTraitor)」によるものだと伝えている。なお同組織は、北朝鮮当局の下部組織とされる「ラザルスグループ(Lazarus Group)」の一部とされている。

同局は「トレイダートレイターの関与者は急速に行動を進めており、盗まれた資産の一部をビットコインやその他の暗号資産に変換し、複数のブロックチェーン上の数千のアドレスに分散させている」と述べた。

FBIは、これらの資産はさらに資金洗浄され、最終的には法定通貨に変換されると予測している。

なお「トレイダートレイター」は、昨年5月に発生した日本の暗号資産取引所DMMビットコイン(DMM Bitcoin)のビットコイン不正流出事件の犯人であることが、FBIおよび警察庁の捜査によって特定されている。

DMMビットコインでは、482億円相当となる4,502.9BTCが同社のウォレットから不正流出し、その後同取引所は暗号資産交換業を廃業することになった。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
FBI says North Korea was responsible for $1.5 billion ByBit hack
(Reporting by Jasper Ward; Editing by Sandra Maler and Shri Navaratnam)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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