ユニスワップラボ、独自イーサL2「Unichain」のメインネット公開
「Unichain」メインネット公開
ユニスワップラボ(Uniswap Labs)が、独自ブロックチェーン「ユニチェーン(Unichain)」のメインネットの一般公開を2月11日に発表した。ユニスワップラボは、分散型取引所(DEX)「ユニスワップ(Uniswap)」開発元だ。
「ユニチェーン」は、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーンで、DeFi(分散型金融)向けに構築されている。1秒のブロックタイムとイーサリアムより95%安いガスを提供するとのこと。
「ユニチェーン」は昨年10月にテストネットを稼働させており、メインネット公開までに8,800万件以上のテストトランザクションと12,000万件を超えるテストコントラクトが処理されたという。また80社以上のアプリケーションとインフラストラクチャプロバイダーが「ユニチェーン」をサポートするとのこと。米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ版も「ユニチェーン」上で展開開始している。
「ユニチェーン」ローンチ後の数か月間は、同チェーン上でのスワップのすべてのインターフェース手数料が免除されるとのことだ。
なお同チェーンは、「OPラボ(OP Labs)」開発のブロックチェーン開発キット「OPスタック(OP Stack)」を用いて開発されている。「OPラボ」は、イーサリアムL2ブロックチェーンである「OPメインネット(OP Mainnet)」の開発元でもある。
「OPスタック」により構築されたブロックチェーンは「スーパーチェーン(Superchain)」として相互接続が可能となっている。そのため「OPメインネット」や米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)の「ベース(Base)」、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)が手掛ける「ソニューム(Soneium)」等ともシームレスに接続できることになる。
また「スーパーチェーン」以外のブロックチェーンとは、イーサリアムの改善提案「ERC-7683」での取り組みを通じて、相互運用性を向上するよう取り組むとのこと。これによりユニスワップユーザーは、どのチェーンを使用しているかを気にする必要はないとのことだ。
「ERC-7683」は、クロスチェーン取引における相互運用性の向上のため、チェーン間での資産交換を効率的かつ安全に行うことを目的とした規格である。
参考:ユニスワップラボ
画像:iStocks/Ket4up
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参照元:ニュース – あたらしい経済