金融庁、Apple・Googleに無登録の海外仮想通貨取引所アプリを削除要請=報道
日本のApp Storeから海外取引所アプリが消える
日経新聞は2025年2月7日、金融庁が米アップル(Apple)および米グーグル(Google)に対し、5つの海外仮想通貨取引所アプリのダウンロードを停止するよう要請したことを報じました。
今回対象となっている取引所は「Bybit、Bitget、MEXC、KuCoin、LBank」で、6日から日本のApp Store上でアプリが表示されなくなり、話題となっていました。
App Storeで「Bybit」検索をした画面 ※他取引所も同様
金融庁は、これらの取引所に対して「無登録で暗号資産交換業を行っている」として、2024年11月に警告を行ったことを明らかにしていました。
日経新聞によると「日本人向けに営業しないよう再三警告してきたが止めなかったため、初めて停止要請に踏み切った」とのことで、日本国内では批判の声が多く上がっています。
今回の措置により、日本国内のユーザーは、該当の取引所アプリを新規でダウンロードすることができない状態となっています。
しかし、すでにインストール済みのユーザーは通常通り利用でき、またブラウザ経由であればアクセスも可能であることが報告されています。
なお、Googleからの対応完了報告はまだないとのことで、現在もAndroidユーザーは引き続きGoogle Playからダウンロードができる状態となっています。
各取引所の対応・報告
現在、取引所各社は、通常通り利用可能であることや、ユーザーの保有資産が安全に保護されていることを発信しています。
公式発表の詳細は以下の通りです。(一部抜粋)
Bybit(バイビット)
現在、Bybitアプリが日本語のApple App Storeからダウンロードできない状況となっておりますが、すでに同アプリをダウンロードいただいているお客様は、これまで通り問題なくご利用いただけます。
この度はご不便、ご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。なお、Bybitのサービス自体には一切影響はございません。Bybitは引き続き日本語をご利用のお客様にサービスを提供しており、入出金や取引を含むすべての機能は、通常通りご利用可能です。すべてのお客様のアカウントおよび資産は安全に保護されていますので、ご安心ください。
>> Bybit発表
Bitget(ビットゲット)
この度、Bitgetのアプリが日本のApp Storeから削除された件につきまして、ご不便とご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。現在、すでにBitgetアプリをダウンロードされているお客様は、これまで通り問題なくご利用いただけます。入出金、取引などには一切支障がございませんので、ご安心ください。
新規でアプリをダウンロードできないお客様におかれましては、PCやスマートフォンのブラウザよりBitgetのウェブサイトをご利用いただけます。ウェブサイトでもアプリ同様の機能を提供しておりますので、ぜひご活用ください。
>> Bitget発表
MEXC(エムイーエックスシー)
日本語版のiOSユーザーの皆様に、MEXCアプリが一時的にApple App Storeでご利用いただけない状況となっております。このたびはご不便をおかけし誠に申し訳ございません。当社は、この状況が皆様の取引体験に影響を及ぼしていることを真摯に受け止めております。
App Storeでのアプリの再掲載は最優先事項であり、Apple社と協力しながら迅速な対応を進めております。なお、MEXCのすべてのサービスは、引き続き代替プラットフォームを通じて通常通りご利用いただけますのでご安心ください。
>> MEXC発表
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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