米上院議員のハガディ氏、ステーブルコインの規制枠組み創設の法案を提出へ
超党派メンバーでの作業グループ結成も
米共和党のビル・ハガティ(Bill Hagerty)上院議員が、ステーブルコインの規制枠組みを創設する法案を提出するようだ。ブルームバーグが2月4日報じた。
報道によれば、この法案は、「米国のステーブルコインのための国家イノベーションの指針と確立(Guiding and Establishing National Innovation for US Stablecoins)」と名付けられ、アメリカを暗号資産の世界首都にするというトランプ大統領の使命を推進する、安全かつ成長促進的な規制枠組みを創設するものになる予定とのこと。
具体的には、ステーブルコインの支払いを財務省短期証券、米ドル、連邦準備銀行券で裏付けする要件が盛り込まれる予定だ。なお、この法案では、ステーブルコインの発行体に対して、監査済みの報告書を毎月公表することも義務付けられる。
またこの法案は、発行者が連邦政府または州政府のどちらの規制を受けるかについての基準も定める予定だという。
ハガディ上院議員は、昨年10月にも下院で審議された「決済用ステーブルコインの明確化法(Clarity for Payment Stablecoins Act)」とよく似た法案の草案を提出している。
また米議員らは、デジタル資産とステーブルコインの規制枠組みに取り組むため、上下院の主要委員会のメンバーを含む作業グループを結成しているようだ。
ホワイトハウスのAIおよびクリプト担当長官のデビッド・サックス(David Sacks)氏は、2月4日の記者会見において、上院銀行委員会委員長のティム・スコット(Tim Scott )氏、上院農業委員会委員長のジョン・ブーザン(John Boozman)氏、下院金融サービス委員会委員長のフレンチ・ヒル(French Hill)氏、下院農業委員会委員長のG.T.トンプソン(G.T. Thompson)氏とともに、両院合同グループの設立を発表ている。
なお、暗号資産メディアのディクリプト(decrypt)の報道によれば、この記者会見においてスコット氏は、トランプ大統領の就任後100日が経過するまでに、重要なクリプト関連法案を上院で可決する意向を示している。
またスコット氏は、スコットは、ハガティ上院議員が提出したステーブルコイン法案が順調に進みそうであると示唆したとのことだ。
参考:ブルームバーグ・ディクリプト
画像:iStock/AndreyPopov・sumkinna
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参照元:ニュース – あたらしい経済