YZi Labs、トークン配布および資格認証を行うオンチェーンインフラ「Sign(EthSign)」に16Mドル出資
YZi LabsがSignに約24.7億円出資
Web3・人工知能(AI)・バイオテクノロジーへの投資に焦点を当てた「YZiラボ(YZi Labs)」が、トークン配布および資格認証を行うオンチェーンインフラ「サイン(Sign):旧イースサイン(EthSign)」のシリーズAラウンドを主導し、1,600万ドル(約24.7億円)を出資した。「YZiラボ」の公式Xアカウントで1月28日発表されている。
「サイン」が今回調達した資金は、中央集権型取引所(CEX)や政府機関との提携拡大、AIを活用したアプリケーションの開発、エコシステム強化のための独自トークンの発行に活用されるとのこと。
「サイン(イースサイン)」は、トークン配布および、資格情報の検証とその検証済み情報をオンチェーンで集約するインフラを構築している2021年設立のスタートアップだ。
同社では、分散型電子契約署名アプリ「イースサイン(EthSign)」や、トークン管理プラットフォーム「トークンテーブル(TokenTable)」、オムニチェーン証明プロトコル「サインプロトコル(Sign Protocol)」、主権国家やネットワーク国家へのアクセスを可能にするパスポート「サインパス(SignPass)」が提供されている。
発表によると同プロジェクトは、オムニチェーン証明プロトコルの導入以来「サイン」の用途拡大が進み、昨年には1,500万ドル(約23億円)の収益を計上したという。また同社のサービスはムーブメント(Movement)やスタークネット(Starknet)、ゼータチェーン(ZetaChain)など200種類以上のプロジェクトに採用されているとのこと。
「YZiラボ」は今月、ベンチャーキャピタル(VC)およびインキュベーション事業を手掛けるバイナンスラボ(Binance Labs)からリブランドされた。
「YZiラボ」では、バイナンスラボの時と同様にブロックチェーン技術や分散型アプリケーション(dApps)の支援を継続するという。一方で、産業全体におけるAIの可能性を追求するとともに、新興バイオテクノロジーソリューションへの投資にも注力するとのこと。
またバイナンスの創業者で前CEOのチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は、バイナンスラボに続き「YZiラボ」のアドバイザーとしての役割を担い、投資先のプロジェクト創業者へのメンターシップ提供や企業の投資戦略の指導を行うとのことだ。
— YZi Labs (@BinanceLabs) January 28, 2025
画像:iStock/ChrisGorgio
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参照元:ニュース – あたらしい経済