カルダノ(ADA)が完全分散型ガバナンスに移行|Plominハードフォークを完了

カルダノ(ADA)が完全分散型ガバナンスに移行|Plominハードフォークを完了(Cardano Moves to Fully Decentralized Governance | Completes Plomin Hard Fork)

分散型ガバナンスにおける重要な節目

カルダノ(Cardano/ADA)は2025年1月30日に、完全なる分散型ガバナンスに向けた重要なアップグレードとなるPlomin(プロミン)ハードフォークを無事完了しました。

Plomin(プロミン)は、カルダノに関する重要な決定をコミュニティ主導で実行していくための重要アップグレードであり、これによってADA保有者は「パラメータ変更・資金の引き出し・ハードフォーク」などといった、カルダノの将来に関する重要決定で投票権を持つことができるようになりました。

カルダノでは以前から「コミュニティ主導の完全分散型ブロックチェーン」に向けたアップグレードが段階的に進められていましたが、今回のハードフォーク完了は”ブロックチェーンガバナンスにおける重要な節目”と評価されています。

今夜、Cardanoが進化します。

Plominハードフォークが有効化され、完全な分散型ガバナンスへの移行が始まります。ADA保有者は、パラメータ変更、資金の引き出し、ハードフォーク、そしてブロックチェーンの未来に関する実際の投票権を得ることになります。

これは、ブロックチェーンガバナンスにおける重要なマイルストーンです。

Plominハードフォークの重要ポイント

Plominハードフォークについては「EMURGOの解説記事」で詳しく説明されており、Plominの重要ポイントとしては以下のような点が挙げられています。

  • Plominは分散型ガバナンスの完全実装を可能にする重要アップグレード。
  • ADA保有者はガバナンスアクションに投票するDReps(委任代表者)に議決権を委任できる。
  • 主要なガバナンスアクションには「プロトコルパラメータの変更、トレジャリー(ADA貯蔵庫)の引き出し、ハードフォークの開始」が含まれる。
  • Plominによってカルダノのヴォルテール時代が完全実現し、コミュニティがネットワークの将来をコントロールできるようになる。

以前までのカルダノは「カルダノ財団・Input Output・Emurgo」という3つの主要組織がカルダノに関する重要決定の権限を有していましたが、分散型ガバナンスではそのようなガバナンス権限がADA保有者やステークプール運営者(SPO)などのコミュニティに移行する形となります。

ADA保有者は委任代表者(DRep)としての登録作業を行なって各種提案に投票することができる他、他のDRepに投票権を委任する形で投票することも可能で、各DRepの投票力は「委任されたADA数量」に応じて変化するため、影響力を高めるためにはADA保有者と積極的に交流して支持を集めることが重要になる仕組みとなっています。

なお、カルダノでは2024年8月末時点で主要3団体が保有していたジェネシスキー(アップグレードなどで重要な役割を果たす暗号鍵)が処分されており、現在は新たな統治機関となる「憲法委員会・委任代表者・ステークプール運営者」が設置されています。

現在のカルダノは初期ロードマップの最終項目にあたるVolteire(ヴォルテール)の時代にあり、これによってカルダノはガバナンスも完全に分散化された高性能ブロックチェーンとなるため、今後の動きやさらなる技術活用などには期待が高まっています。

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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