TON、2025年のロードマップを公開|今後L2開発に注力か
TON、2025年上半期に予定するアップデートを公開
TON(The Open Network)が、2025年1月28日にXを通じて、2025年上半期に予定しているアップデートを公開しました。
TONはX上で「2025年上半期に、大きなアップデートを予定しています」とコメントし、今後予定されている変更点をいくつか列挙しました。
The TON Core team is bringing BIG updates in H1 2025! Here’s a sneak peek:
Huge "Accelerator" Kernel update on Mainnet
New tools for validators
Revamped Toncenter API (Actions, Pending, Emulation, Domains)
UX improvements + collab with top community products
Payment… pic.twitter.com/vDtg6w6HVn— TON (@ton_blockchain) January 27, 2025
TONコアチームは、2025年上半期に大きなアップデートを予定しており、その一部を紹介します。
アップデートには、メインネットでの大規模なアクセラレーターアップグレード、バリデーター向けの新ツール、APIの改良、UXの改善、Payment Networkのリリースなどが含まれています。
上記のうち、アクセラレーターアップグレードは特に大規模な変更点になっています。
投稿に添付された記事によると、アクセラレーターアップグレードには「シャードチェーンの追跡最適化」、「コレーターおよびバリデーター機能の分離」という2点が変更点に含まれています。
上記の変更点によって、ネットワークの拡張性・安定性が向上し、リソース要件の削減などの効果が期待されています。
この他にも、2025年上半期に予定されているものとして、バリデーター向けの新たなツール、UXの改善や製品とのコラボレーションなどが発表されました。
L2開発をサポートする方針
TONはロードマップにおいて、L2の研究および開発に注力していく旨も明らかにしました。
TONのコアチームは、現状のL1でも一般的なユースケースにおいては十分な処理能力は持っているという認識を明らかにしました。一方で、高頻度のオンチェーン取引・即時性の求められるゲームなどには、L1のみでは対応できていないと指摘しています。
上記のようなユースケースに対応するために、Payment Networkを開発中で、現在プロトタイプが完成していることを明らかにしました。今後、完全なテストと監査が予定されています。
また、今後TONエコシステムのサイドチェーンおよびL2ソリューションの研究を行っていく方針も発表しています。
TONのコアチーム自体が「新たなサイドチェーンの立ち上げや運用に関わる予定はない」と前置きした上で、関連の研究や開発には積極的にサポートする意向だと明らかにしました。
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Souce:TONコア
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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