MiCA非準拠のステーブルコイン「2025年Q1末までに取引停止を」EU規制当局が要請

MiCA非準拠のステーブルコイン「2025年Q1末までに取引停止を」EU規制当局が要請(EU regulator requests non-MiCA compliant stablecoins to be halted by end of Q1 2025)

欧州連合(EU)の証券規制当局である欧州証券市場監督局(ESMA)は2025年1月17日に、EU加盟国の当局に対して「2025年第1四半期末までに取引所の非準拠ステーブルコイン取引を停止するように」と要請しました。

今回の要請はEU加盟27カ国の当局向けに行われたもので、テザー(Tether/USDT)などのEU法に準拠していないステーブルコインの取り扱いを今後2ヶ月以内に停止することが求められています。

EUの新しい仮想通貨規制(MiCA)では、ステーブルコインが資産参照トークン(ART)や電子マネートークン(EMT)として定義されていますが、今回の声明では「暗号資産サービスプロバイダー(CASP)はMiCAに準拠していないARTおよびEMTが取引可能な状態にあるのを停止する必要がある」と説明されています。

暗号資産取引プラットフォームを運営するCASPは、ARTおよびEMTに該当する全ての暗号資産のうち、発行者がEUで認可されていないものの取引を停止する必要があります。

既存サービスに対する制限は2025年1月末までに完了する予定ですが、EUの投資家がMiCA非準拠のARTおよびEMTのポジションを清算または変換できるようにするために、関連するCASPはこれらの製品の暗号資産サービスを「販売のみ」に制限する形で長期間(2025年第1四半期末まで)維持することができます。

EUで新しい仮想通貨規制が発表された後は、複数のステーブルコイン発行企業がMiCAに準拠するための措置を講じており、2024年7月にはUSDCやEURCなどを発行しているサークル社が「Circle社がMiCAに準拠した世界初のステーブルコイン発行者になったこと」を発表しています。

また、MiCAを考慮した対応は暗号資産取引所でも進められていて、2024年8月には大手暗号資産取引所BINANCE(バイナンス)が「MiCAに準拠した初のユーロステーブルコインとなるEurite(EURI)の上場」を発表しています。

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Souce:ESMA発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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