ワールドコイン(WLD)価格上昇|トランプ大統領の「スターゲート」発表が影響

ワールドコイン(WLD)価格上昇|トランプ大統領の「スターゲート」発表が影響(WorldCoin WLD Price Rise | Trump's "Stargate" Announcement Impacts)

仮想通貨WLD、スターゲート発表で25%価格上昇

アメリカドナルド・トランプ大統領が2025年1月22日にThe Stargate Project(スターゲートプロジェクト)と呼ばれるAIインフラ投資構想を発表したことを受けて、仮想通貨ワールドコイン(Worldcoin/WLD)の価格が前日比25%の大幅上昇を記録しました。

今回の発表ではワールドコイン(WLD)に関する直接的な言及はなかったものの、スターゲートプロジェクトにはワールドコインの共同創業者でもあるサム・アルトマン氏がCEOを務める「OpenAI」が深く関係しているため、これを受けてWLD価格も急騰したとみられています。

スターゲートプロジェクトが発表された後はAI関連銘柄全体で価格上昇が見られましたが、WLDはその中でも特に価格上昇した銘柄の1つとして注目を集めています。

ワールドコイン(WLD)の価格は2025年1月21日に1.79ドル(約280円)まで下落していたものの、その後は徐々に上昇して1月23日には2.47ドル(約386円)付近まで回復、記事執筆時点では1WLD=2.19ドル(約343円)で取引されています。

2025年1月15日〜23日 WLD/USDの1時間足チャート(画像:TradingView)2025年1月15日〜23日 WLD/USDの1時間足チャート(画像:TradingView)

スターゲートプロジェクトとは?

The Stargate Project(スターゲートプロジェクト)は、OpenAIのための新たなAIインフラを米国内で構築するために、今後4年間で5,000億ドルを投資することを計画している新会社です。

5,000億ドルのうち1,000億ドルの投資は直ちに開始される予定で、これらのAIインフラはAI分野における米国のリーダーシップを確立し、数十万人の雇用を創出して、全世界に莫大な経済的利益をもたらすことができると説明されています。

また、このプロジェクトは、米国の産業の再活性化をサポートするだけでなく、米国とその同盟国の国家安全保障を強化するための重要な基盤を提供するとも報告されていいます。

Stargateの初期出資者としては「ソフトバンクグループ、OpenAI、Oracle、MGX」が挙げられています。ソフトバンクグループとOpenAIはStargateのリードパートナーであり、ソフトバンクグループが財務管理を、OpenAIが運営を担います。なお、ソフトバンクの孫正義氏はスターゲートのchairmanに就任するとのことです。

初期の主要テクノロジーパートナーは「Arm、Microsoft、NVIDIA、Oracle、OpenAI」が挙げられています。AIインフラの構築はすでにテキサス州で開始されており、さらにキャンパスを構築するために全米の候補地を検討中で、契約締結の最終化を進めていくとされています。なお「Oracle、NVIDIA、OpenAI」は緊密に連携してコンピューティングシステムの構築と運営を行うとのことです。

OpenAIやソフトバンクグループの共同プレスリリースでは「AI、特にAGI(汎用人工知能)を人類の利益のために引き続き構築・発展させていくことを楽しみにしている」とコメントされています。

私たちは皆、AI、特にAGIを人類の利益のために引き続き構築・発展させていくことを楽しみにしています。今回の新たな一歩がこの道のりにおいて重要であり、クリエイティブな人々がAIを活用して人類を向上させる方法を見出すことを可能にすると信じています。

AI時代におけるWorld・WLDの重要性

AI(人工知能)は近年急速に成長している分野の1つであり、今後のさらなる発展にも期待が高まっていますが、World(旧:Worldcoin)が展開する「World ID・Worldchain・WLD」などの各ソリューションはAI時代において重要な役割を果たすと期待されています。

World IDは虹彩認証装置を用いて”人間であること”を証明した人に発行されるデジタルIDであり、Worldchainは人間に有利な取引環境を提供する高速・低コストなイーサリアムL2、WLDはWorld関連の各種サービスで活用されている仮想通貨となっています。

AI開発が進むと様々なサービスがより便利になっていくと期待されますが、その一方ではAIと人間の区別や判断が難しくなり、SNSをはじめとする様々なサービスで問題が生じることも懸念されています。

しかし、World IDを活用すれば各種サービスで”本物の人間であること”を証明することが可能になり、WorldchainやWLDを活用すれば人間に有利なブロックチェーン・仮想通貨関連サービスを展開できるため、AIの普及が加速する現代社会において「World ID・Worldchain・WLD」などの重要性は増していくことになると予想されています。

一般的なAI関連銘柄は「AIを活用したサービスの仮想通貨」となっていますが、ワールドコイン(WLD)は「AI時代に対応するための機能を備えた仮想通貨」となっているため、AI分野の発展が進むにつれてWLDの需要もさらに高まっていく可能性があります。

「WLDはまだ市場サイクルの初期段階」

ワールドコイン(WLD)の価格は長期的な視野で見ると大幅に下落していますが、技術的には非常に優れていて、World IDを取得する人の数も世界的に増えてきているため、今後はWLD価格も回復に向かうと期待されています。

X(旧Twitter)で11.8万人以上のフォロワーを有する著名アナリストのアリ・マルティネス氏(@ali_charts)もワールドコインの成長を予想している人物の1人であり、2025年1月22日には「ワールドコイン(WLD)はまだ市場サイクルの初期段階にあるようだ」との見解が語られています。

ワールドコイン(WLD)はまだ市場サイクルの初期段階にあるようです!

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.56円)

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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