コインベース、SECに法廷闘争で部分的勝利|裁判所はSECを恣意的かつ気まぐれと批判

コインベースが部分的勝利

米第3巡回控訴裁判所は2025年1月13日に、Coinbase(コインベース)SEC(米証券取引委員会)の民事訴訟において、コインベースの部分的勝利にあたる判断を下しました。

訴訟の発端は2022年に遡り、コインベースがSECに明確な規制制定を求める請願を出したことです。仮想通貨やデジタル資産に既存の規制を適用することは難しいと主張し、それらに適した新たな規制を要求しました。2023年に、SECは請願を却下しています。

判決では、SECがコインベースの請願を却下した理由を説明する必要があると判断されました。また、請願を無視したSECの決定を「恣意的で気まぐれ」と批判しています。

一方、コインベースが訴訟で求めていた即時の規制制定は否定されました。そのため、あくまで判決は規制制定を命じていません。この点から、コインベースの完全な勝利には至りませんでした。

判決文で、ビバス判事は「SECに説明責任を課すべきです。これまで長らく続いているような不十分な説明を繰り返すべきではありません」と意見を述べました。

この判決はSECがコインベースに対して、登録していない証券取引所・ブローカーなどと主張して、2023年から訴えているものとは別の裁判です。こちらも現在、審理中になっています。

仮想通貨業界は判決を歓迎

今回の判決を巡って、仮想通貨業界からはおおむねポジティブな反応が見られます。当事者となったコインベースの法務責任者は「裁判所の慎重な検討に感謝します」とコメントしたうえで、SECを批判しました。


我々は、マンダムス令状を求める請願に勝利しています。裁判所はSECが我々の規制制定の請願を却下したことを批判し「SECの命令は十分な理由付けがなく、恣意的で気まぐれである」と判断しました。裁判所の慎重な判断に感謝します。

Uniswap Labsの法務責任者は上記の投稿を引用する形で「当然の結果です」とコメントしました。

非常に当然の結果です。2022年にコインベースのチームはSECが規制を制定することを望まなかったため、規制制定を求める請願書をまとめましたが、SECはそれを棚上げしました。しかし、裁判所の判断によって現在SECは請願を真剣に検討し、実質的な対応をする必要があります。

Uniswap labsは2024年5月に、SECから法的措置を講じる可能性を示唆するウェルズ通知を受け取り、徹底抗戦する姿勢を明らかにしていました。

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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