そごう・西武とBIPROGY、NFT活用のマーケティング実証実験を開始
BIPROGYとそごう・西武がNFT活用の実証実験開始
国内IT企業ビプロジー(BIPROGY)が、そごう・西武と、NFT販売に関連したマーケティング手法の実証実験を開始したと12月24日発表した。
この実証実験の対象となるのは、そごう・西武が運営するNFTマーケットプレイス「NFT PRODUCED by SEIBU SOGO」および西武渋谷店で開催されるポップアップストア「HELLO SHIBUYA 2024」とのこと。これらで収集されたNFT利用者のデータやアンケート情報を、ビプロジーが抽出したパブリックブロックチェーン上のNFT関連データと組み合わせて分析するという。
これにより、利用者の属性や嗜好、潜在的なニーズといったインサイトを明らかにし、それらを基に新たなマーケティング手法の構築を目指している。具体的には、パブリックブロックチェーンのトランザクションデータやマーケットプレイス、SNSから収集した情報を統合し、企業情報データベースを構築する計画だという。
ビプロジーは、このデータベースがWeb3ビジネス戦略や新規事業の企画、販売促進、営業施策の立案に役立つ情報を提供するとしている。今回の発表で実際の顧客分析の例として、そごう・西武NFTマーケットプレイスにおける「購入者の特性」と「相性の良いプロジェクト」が挙げられている。
「購入者の特性」では、NFT保有者の購入目的と嗜好性について分析が行われている。購入目的に関する分析では、NFT購入者の半数以上が複数枚のNFTを購入するコアファン(コレクター)であり、一部の購入者は転売を行っていることが判明。このことから、そごう・西武のNFTには資産価値があり、保有ニーズが高いことが推察されたとのこと。
さらに、NFT購入者の嗜好性については、購入者の多くが異なるカテゴリーのNFTを複数保有していることが明らかになったという。これにより、そごう・西武は従来の顧客層とは異なる、新しい技術やイノベーションに敏感な層(NFTマニア)を取り込めていると考えられるとのこと。
また、「相性の良いプロジェクト」については、そごう・西武のNFTと特定のWeb3プロジェクト群の間に類似性が見られることが判明している。このデータを活用することで、関連プロジェクトとの連携を強化し、相互送客や新たなマーケティング機会を創出できる可能性があると期待されている。
なお、この実証実験の期間は2024年11月1日から2025年3月31日までとなっている。
ちなみに、「NFT PRODUCED by SEIBU SOGO」は今年6月10日より運営開始され、第1弾のNFT商品には、水中写真家の鍵井靖章氏の初のNFTアートや「メタコゾー(MetaKozo)」のNFTアートなど5作家による約100作品を扱った。なお、同NFTマーケットプレイスが採用するブロックチェーンは、イーサリアム(Ethereum)およびポリゴン(Polygon)だ。
参考:ビプロジー
参考:iStock/zirconicusso
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参照元:ニュース – あたらしい経済