サークル「CCTP」がSuiに対応、9チェーン間で「USDC」のネイティブ送信可能に

サークル「CCTP」がSuiに対応

米ドル建てステーブルコイン「USDC」をブロックチェーン間で転送する「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」が、レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」のネットワークに対応開始した。「USDC」および「CCTP」開発元の米サークル(Circle Internet Financial)が12月17日発表した。

これにより「CCTP」は9つのブロックチェーンに対応。9×8=72のルートでネイティブ版の「USDC」が転送できるようになった。

なお現在「CCTP」は「スイ」の他、イーサリアム(Ethereum)、OPメインネット(OP Mainnet)、アービトラム(Arbitrum)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、ノーブル(Noble)に対応している。なおノーブルはトークン発行プロトコルであり、同プロトコルを介してコスモス(Cosmos)エコシステムへ「USDC」が転送可能になっている。

またサークルが公開しているドキュメントを確認すると、今後「CCTP」がアプトス(Aptos)とユニチェーン(Unichain)に対応予定であることが確認できる。

サークルの「CCTP」は「USDC」を転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンに「USDC」を移動できる機能である。

従来のブロックチェーンをまたいだトークンの転送では、トークンを転送元のチェーンで消滅させずスマートコントラクトにロックし、転送先のチェーンで発行する仕組みである「ロックアンドミント(Lock and mint)」が利用されている。

「ロックアンドミント」は通常複雑なコントラクトを利用する必要があり、転送元でトークンはロックされているものの転送先で新たにトークンが発行される為、対象トークンの総発行枚数が増加するリスクをはらんでいる。

サークルの「CCTP」では「バーンアンドミント」の採用により、転送元でトークンをバーンさせることで転送先のトークンがネイティブとなるため、この問題を軽減しているという。また「バーンアンドミント」により、「USDC」の流動性および、トークンブリッジによりロックされるトークンの断片化も抑制する。

現在ネイティブ版「USDC」は、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、ステラ(Stellar)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース(Base)、OPメインネット(OP Mainnet)、ニア(NEAR)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セロ(Celo)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)、スイ(Sui)の16チェーンに対応している。

参考:USDCCCTP
画像:iStocks/klikk

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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