GOLFINのトークン「GON」がMEXCに上場!CEOの小松 賢氏にインタビュー

2024年12月3日、ブロックチェーンを活用したゴルフゲーム「GOLFIN」が、トークン「GON」の上場を発表しました。

GOLFINは、ゲームと現実世界のゴルフを融合させたプロジェクトです。NFT Media 編集部も注目しており、2024年8月に取材を実施しました。

参照:【持続可能なエコシステムを目指す】 GPS連動型のWeb3ゴルフゲーム 「GOLFIN」 ファウンダーの小松氏にインタビュー

このタイミングでトークン上場を決断した背景には、果たしてどんな狙いがあるのでしょうか。今回は、GOLFINを開発するワンダーウォール株式会社の代表取締役 小松 賢氏へインタビューを行いました。

以下の疑問にお答えいただき、GOLFINが目指す「ゴルフエコノミー」の姿に迫ります。

  • 2024年12月のタイミングでトークン上場に踏み切った理由とは?
  • ガバナンストークン「GON」の用途とは?
  • GOLFINが目指すゴルフを中心とした経済圏とは?
  • GOLFINが描く今後の戦略とは?

ブロックチェーンゲームに興味のある方、自社事業にNFTを取り入れたい方はぜひ最後までご覧ください!

トークン「GON」がMEXCに上場!

ワンダーウォール株式会社 代表取締役 小松 賢氏
ワンダーウォール株式会社
代表取締役 小松 賢氏

 ーーまずは、今回発表されたトークン上場の概要を教えてください。

小松氏:2024年12月20日(金)、暗号資産取引所のMEXCにてトークン「GON」の取り扱いが開始されます。

「GON」は、WEB3ゲームのGOLFINで用いられるトークンです。GOLFINのエコシステムにおいて、ガバナンストークンとしての機能を持ちます。

ーーWEB3ゴルフゲーム『GOLFIN』の強みについて、教えてください。

小松氏:GOLFINには、以下に挙げる3つの強みがあります。

  • 現実世界のゴルフ体験と連動している点
  • 賞金がステーブルコインのUSDCで支給される点
  • スカラシップ制度(※)があるため、ゴルフ愛好家やゲーマーなどターゲット層が幅広い点

単なるブロックチェーンゲームに留まらず、現実のゴルフ体験とゲームが融合した新たな面白さを提供します。

※スカラシップ制度・・・キャラクターやアイテムのNFTを貸し借りできる仕組み。

ーー『GOLFIN』コミュニティの規模を教えてください。

小松氏:日本人ユーザーを中心として、世界各国から多くの人が集結しています。

具体的には、2024年12月時点で以下の人数が集まっています。

  • Discord参加者 約38,000人
  • Xフォロワー    約46,000人

規模の大きさだけでなく、コミュニティ参加者の熱量が高い点も強みです。その証拠として、2024年10月に発行した会員権NFT「Golfin MembershipNFT」は即完売し、売上金額は約7億円に達しました。2024年のNFT市況を考慮すると、『GOLFIN』に対するコミュニティからの期待の高さが現れていると言えるでしょう。

ーー『GOLFIN』プロジェクトにおけるこれまでの実績をお聞かせください。

小松氏:ゴルフ業界を巻き込んでさまざまな施策を展開してきました。

まず1つ目の実績が、テレビアニメ『オーイ!とんぼ』とのコラボレーションです。『オーイ!とんぼ』は、ABEMAやU-NEXT、Amazon Prime Videoといった動画配信サービスで放映されています。この配信の冒頭において、GOLFINのアイキャッチとジングルが登場します。

『オーイ!とんぼ』はゴルフ業界において知名度のある作品であり、アニメを通じてGOLFINを知った人も多いようです。

2つ目が、世界最高峰のゴルフトーナメントであるPGAツアーでのオフィシャルパートナー就任です。2024年10月、千葉県印西市で開催された「ZOZO CHAMPIONSHIP 2024」において、GOLFINはパートナー企業として展示ブースを出展しました。

このブースで実施したのが、ゴルフウェアの特別販売です。有名アパレルブランドであるSY32とコラボし、大会期間限定の特別なアイテムを展開しました。ゴルフ界における最も権威ある大会でパートナー企業の一員となれた今回の施策は、GOLFINにとって飛躍を示す事例となりました。

このように、GOLFINではいくつもの企画を実行しています。ゲームアプリのリリース前にもかかわらず、ここまで大規模なプロモーションをしているプロジェクトは珍しいのではないでしょうか。

ーープロモーションを展開する上で、特に大変だった点をお聞かせください。

小松氏:アニメとの業務提携が大変でした。なぜならWeb3プロジェクトとしてスポンサーに就任するにあたって、越えなければならないハードルが多かったからです。

アニメ化のプロジェクトは製作委員会が主導するため、多くの利害関係者が関与します。ブロックチェーンに関する知見を持たない人がほとんどであるため、通常であればWeb3プロジェクトの参入は敬遠されてしまうでしょう。

しかし、そのような中でもGOLFINがスポンサーとして迎え入れられたのは、ビジネススキームの透明性が高く評価されたからです。

GOLFINでは弁護士に事業モデルのリーガルチェックを依頼し、27ページにも及ぶ意見書を作成してもらいました。その上で製作委員会の代表とGOLFIN側の顧問弁護士が情報交換をして打ち解け合い、スポンサーの一員に入れていただいたのです。

このように、Web3プロジェクトだからこその苦労はありましたね。

目指すのは、ゴルフを軸とした経済圏の構築

ゴルフを軸とした経済圏の構築
引用:GOLFIN

ーー今回、トークン「GON」の上場を決断した理由について、お聞かせください。

小松氏:2024年12月のこのタイミングで上場を決めた背景には、2つの理由があります。

1つ目は、これから世界展開を本格化させていく段階だからです。2025年1月にはスイスのダボス会議に登壇する予定もあり、来年以降は海外でも精力的な活動を展開します。そのような中で、より多くの人にトークンを保有してもらう目的で上場を決断しました。

2つ目の理由として、ブロックチェーン市場の好景気が挙げられます。2025年のトランプ大統領就任を見据え、ビットコインの価格は過去最高値を更新しました。

ビットコインの価格が上昇すれば、その影響はいずれアルトコインにも波及していくはずです。業界全体に吹く追い風にうまく乗るために、このタイミングでの上場に踏み切りました。

ーートークン「GON」の用途や保有するメリットについて、教えてください。

小松氏:トークン「GON」の用途として、以下に挙げる3つの選択肢があります。

  • ゲーム内アバターのレベルアップ
  • ステーキングを通じたアイテムの入手
  • ゲーム内アイテムとの引き換え

GOLFINは、定期的に開催されるトーナメントにおいて優勝を争うゲームです。このトーナメントでの勝率を上げるには、ゲーム内のアバターを強化しなければなりません。

そこでプレイヤーは、現実世界のゴルフ場でラウンドしてポイントを獲得したり、GOLFINのゲームを通じて経験値を稼いだりしながら、アバターのレベルアップを目指します。

とはいえ、この仕組みでは普段ゴルフをしない人が、ラウンドを通じたポイントを稼ぐことはできません。そのような人に向けて、レベルアップのために「GON」を充当できる仕組みが実装されています。

また、「GON」の長期的な保有を促すために導入されたのが、ステーキング制度です。一定額以上の「GON」を預け入れると、アイテムNFTが支給されます。

このように、ゴルフやゲームをしない人にとってもメリットを享受できる設計にしました。

ーーステーキング制度では、一般的に報酬として暗号資産が支払われます。そのような中で、あえてアイテムNFTを支給する狙いについて教えてください。

小松氏:矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、ステーキングする人に対してトークンの消費を促したいからです。

一般的に、ステーキング制度は、トークンの長期保有を推奨する目的で導入されています。しかし、報酬として暗号資産を支給し続けた場合、将来的にはいずれ大きな売り圧が発生してしまうでしょう。

そこでGOLFINでは「GON」を実際に活用してもらうために、暗号資産ではなくアイテムNFTをリワードとする仕組みにしました。

GOLFINが目指すべきゴールは、「ゴルフを軸とした経済圏の構築」です。なぜゴルフに着目したかというと、ゴルフ愛好家には富裕層の割合が多いからです。そこで、ゴルファーの経済力がゲームの世界にも波及するように設計しました。

特定の人だけがトークンを溜め込むのではなく、ゴルフ業界やゲーム産業の垣根を越えて循環する姿こそがGOLFINの理想です。

ーーエコシステムの拡大に向けた中長期的な戦略をお聞かせください。

小松氏:ゴルフ産業との結び付きを強化し、強靭な経済圏を構築していきます。

GOLFINの強みは、現実世界のゴルフ業界と紐づいている点です。ポケモンGOのように全国各地のゴルフコースがチェックポイントになっており、GPS機能を活用してラウンド時にポイントが貯まる仕組みとなっています。すでに日本国内では、700以上のゴルフ場をチェックポイントとして登録しました。

今後は各地のゴルフ場との業務提携を進め、プロモーションやゴルファーの送客を通じてゴルフ場の収益向上に貢献します。例えば、「GOLFINが指定するゴルフコースでラウンドすると特典NFTを付与する」といった企画が考えられるでしょう。

GOLFINはプロモーションの対価として広告費を受け取り、それを原資にゲーム内での賞金に充てたり、トークンを買い戻したりといった施策が可能になります。このように、ゲーム内だけの閉鎖的な経済圏ではなく、現実世界との連携を深めながらエコシステムを拡大していく計画です。

ーーゴルフ場と提携する際の交渉について、ゴルフコースの支配人はブロックチェーンゲームに対してどれほどの知見を持っているのでしょうか。

小松氏:ブロックチェーンゲームという言葉自体、知らない場合がほとんどです。そのため、Web3というキーワードで提携を持ちかけても、興味を示してもらえません。

そこでGOLFINでは、「ポケモンGOのゴルフ版です」というアプローチでゴルフ業界の方に話をしています。また、PGAツアーのオフィシャルスポンサーやテレビアニメ『オーイ!とんぼ』での実績がきっかけとなり、関心を持ってもらう事例もありました。

僕の事業において、ブロックチェーンの要素には特段のこだわりがありません。「ユーザーにとって革新的で使いやすいサービスが、結果としてブロックチェーン技術に支えられていた」という状況を目指しています。そのため、ゴルフ業界に対するプロモーションの場では、Web3についてはほとんど言及していません。

世界各地でのプロモーションを本格化させる

GOLFIN
引用:GOLFIN

ーーホワイトペーパーには、「冨の循環を目指すGOLFINではトークン価格の大きな上下変動を期待しません。」という記述があります。これに関して、トークンの価格変動に対するお考えを聞かせてください。

小松氏:市場の需給バランスによる影響は避けられないものの、基本的には安定した価格の維持を理想としています。

僕自身、Play to Earn型ゲームを徹底的に研究していた時期がありました。その際に課題だと感じた点が、あまりにも大きすぎるトークン価格の変動幅です。これでは、たとえ一時的に報酬トークンの価格が上昇したとしても、中長期的には暴落局面に突入しエコシステムが崩壊してしまいます。

このような過去の事例から、持続可能なゲームを実現するにはステーブルコインを報酬にすべきなのではないかと僕は考えたのです。そこでGOLFINでは、トーナメント賞金としてUSDCを支給しています。

一方で「GON」の価格については、プロジェクトの拡大に伴い緩やかに上昇していくはずです。なぜなら、GOLFINは実体経済からの収益を生み出せるため、トークンに価値の裏付けが伴うためです。そして、堅実な成長を続けてエコシステムが一定の水準に達した段階で、変動幅もある程度落ち着くだろうと予想しています。

また大口投資家による売り圧力が少ない点も、「GON」の魅力です。GOLFINは、ベンチャーキャピタルからの出資を受けていません。そのため、トークンの初期保有者による大量売却が起きにくい資本構造になっています。

ーーGOLFINプロジェクトについて、現在の進捗状況をお聞かせください。

小松氏:現在、ゲームアプリの開発を進めています。

実在するゴルフコースが再現されるなど、ゴルフ愛好家も満足できる本格的なゲームを目指しました。開発は順調に進んでおり、リリース日は2025年3月頃の予定です。GPSアプリとゲームアプリが出揃った段階で、ようやく本格的なスタートとなります。

とはいえ、ロードマップ全体の進捗率はまだ20%程度でしょう。今後はアプリのブラッシュアップと並行して、海外進出も進める計画です。2025年以降にはGPSアプリの対応エリアも拡大していき、いずれはヨーロッパやタイ、アメリカでも利用できるようになります。

ーートークン価値の向上を目指すにあたって、どのような施策を進めているのか教えてください。

小松氏:グローバルで戦えるプロジェクトにするために、世界各地でプロモーション活動を展開していきます。

まずは、GOLFINの魅力を世界各地の人に知ってもらうことが重要です。そこで海外のKOL(影響力のある人物)に直接会うなど、認知の獲得に動いています。実際にスイスやシンガポール、ベトナムを訪問しており、各地でのコミュニティ形成に向けて精力的に活動しています。

ーーグローバル展開において、特に重視している国や地域を教えてください。

小松氏:重視しているマーケットは、アジアとヨーロッパです。

その中でも、特にヨーロッパ市場は優先度が高いと考えています。なぜならイギリスを中心としたヨーロッパ圏はゴルフ文化が根付いており、GOLFINとの親和性が高いためです。

GOLFINの性質上、ゴルファー人口の多い地域が重要なターゲットになります。

リアルとデジタルを融合したゴルフエコノミーの創出

GOLFIN
引用:GOLFIN

ーー多くのゴルフ愛好家は、Web3に馴染みがありません。そのような中で、GOLFINを普及させていくための戦略をお聞かせください。

小松氏:Web3の要素を主張せず、ゴルフ愛好家向けの新サービスとしてプロモーションを仕掛けています。

認知を獲得するためにゴルフイベントにも積極的に出展しているほか、ゴルフ業界のインフルエンサーとも交流を深めています。GOLFINにはeスポーツの要素があります。そこで、マス層のユーザーに対しては「賞金を稼げるゴルフゲーム」というアプローチが有効になるはずです。

またGPSアプリの存在が、GOLFINの普及を推し進めると予想しています。ゴルフは複数人でラウンドするため、その中でGPSアプリを操作する人がいればクチコミにより他のプレイヤーにも徐々に広がっていくでしょう。

ーーパートナーシップ戦略に関して、今後どのような企業・団体との提携を希望していますか。

小松氏:ゴルフ産業に携わる企業や団体とのパートナーシップを希望しています。その他にも、マス層のユーザーに関心を持ってもらえるように、水面下ではさまざまな組織との提携を進めているところです。

また、ブロックチェーン業界での認知を獲得すべく、既存のWeb3コミュニティとの協業も計画しています。GOLFINとの掛け合わせにより、双方にとってメリットをもたらせるだろうと確信しています。

ーー今後の計画について、教えてください。

小松氏:プロモーション活動を通じて、GOLFINの世界観をより多くの人に体験してもらえるようにします。

具体的な施策の一つが、ミニゲームアプリの開発です。テレグラム上で気軽に遊べる環境を構築し、GOLFINへの流入に繋げる計画を考えています。

ーートークン上場にあたって、読者の方へメッセージをお願いします。

小松氏:より多くの方に「GON」を保有してほしいと考えています。

GOLFINでは、以下の2つの観点で「世界を動かすプロジェクト」を実現します。

  • GPSアプリを活用し、物理的に人を動かす
  • ゴルフ愛好家の富裕層とゲームユーザーを結び、経済を動かす

このようなGOLFINのビジョンに共感した方は、トークンの保有をご検討ください。
2024年12月20日(金)より、暗号資産取引所のMEXCにおいて「GON」を購入できるようになります。ぜひ一緒にGOLFINのエコシステムを盛り上げていきましょう。

▼GOLFINの詳細はこちら

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参照元:NFT Media

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