トランプ次期大統領、AI・仮想通貨責任者にペイパル元幹部指名へ
SOLにも投資していたデービッド・サックス氏を指名
米大手メディアのブルームバーグが2024年12月6日に、トランプ次期大統領が新しい政権のAI・仮想通貨責任者にデービッド・サックス氏を指名したと報じました。
トランプ次期大統領は、自身のソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルで「デービッド・サックス氏はホワイトハウスのAI・仮想通貨責任者になる」との意向を発表しました。
投稿では、AI・仮想通貨責任者の名称を「A.I. & Crypto Czar」と表現しており、Czarは皇帝・国王を意味するため、直訳するとAI・仮想通貨皇帝という意味になります。この名称が正式に使用されるかは、現時点で不明です。
デービッド・サックス氏はペイパル元幹部で、イーロン・マスク氏やピーター・ティール氏などと並んで、著名な実業家・投資家を輩出したことで知られるペイパルマフィアの1人です。
デービッド・サックス氏は早期から仮想通貨を支持・投資していた人物で知られており、SOL(ソラナ)へ投資をしていたこともあります。2024年7月にはトランプ氏が勝利した場合、法規制などにポジティブな影響が見られるという見解を表明していました。
What the crypto industry has been asking for more than anything else is a clear legal framework to operate under. If Trump wins, the industry will get this, and more innovation will happen in the U.S. If Harris wins, Warren & Gensler will keep driving the train, and innovation…
— David Sacks (@DavidSacks) July 29, 2024
暗号通貨業界が何よりも求めてきたのは、運営するうえでの明確な法的枠組みです。トランプ氏が勝利すれば、業界はこれを手に入れ、米国でさらなるイノベーションが起こります。
ハリス氏が勝利すれば、ウォーレン氏とゲンスラー氏が引き続き政策を牽引し、イノベーションは海外に流出します。この点を考慮すると、業界の誰にとっても簡単な選択(大統領選について)のはずです。
AI・仮想通貨責任者の役割は?
まだ、AI・仮想通貨責任者について詳細が発表されていないものの、おおむねSEC(米証券取引委員会)・CFTC(米商品先物取引委員会)と連携して、仮想通貨関連の規制や政策を調整すると見られています。
また、ブルームバーグの報じた内容によると、仮想通貨支持者がホワイトハウスに働きかけを行う際の窓口になります。
トランプ次期大統領は4日に、SEC次期委員長にポール・アトキンス氏を指名すると発表しました。ポール・アトキンス氏も仮想通貨支持者として知られており、この人事を含む新政権の陣容は、おおむね仮想通貨支持派で固められつつあります。
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Souce:ブルームバーグ報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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