トランプ次期大統領、仮想通貨支持派のポール・アトキンス氏を米SEC委員長に指名

暗号資産などの重要性を理解している人物

アメリカのドナルド・トランプ次期大統領は2024年12月4日に、米国証券取引委員会(SEC)の次期委員長として仮想通貨支持派のポール・アトキンス氏を指名したことを発表しました。

米国では、米SECの現委員長であるゲイリー・ゲンスラー氏に対する批判の声が数多く出ており、2024年11月21日には「ゲイリー・ゲンスラー氏が現地時間2025年1月20日午後12時をもって退任すること」が正式発表されていました。

これを受けて、仮想通貨業界では「米SECの次期委員長が誰になるのか」に関心が高まっていましたが、今回はトランプ次期大統領から正式に「ポール・アトキンス氏を米SECの次期委員長に指名した」と発表がなされています。

ポール・アトキンス氏は、米SECで委員を務めていた経歴を持つ仮想通貨支持派の人物であり、トランプ氏の公式発表でも「ポールは合理的な規制を推進するリーダーとしての実績があり、デジタル資産やその他のイノベーションが、アメリカをさらに偉大な国へと成長させる上で重要であることを認識している」と説明されています。

また、トランプ氏は「ポールは2017年からデジタル商工会議所のトークンアライアンスの共同議長として、デジタル資産業界に取り組んできた」とも述べており、ポール・アトキンス氏が暗号資産やイノベーションの重要性を理解しつつ、透明性と投資家保護を強く支持していることを説明しています。

ポール・アトキンス氏を証券取引委員会(SEC)の次期委員長に指名したと発表できることを非常に嬉しく思います。

ポール氏は、合理的な規制を推進するリーダーとしての実績があります。彼は、投資家のニーズに応え、経済を世界で最も優れたものにするための資本を提供する、力強く革新的な資本市場の可能性を信じています。また、デジタル資産やその他のイノベーションが、アメリカをさらに偉大な国へと成長させる上で重要であることを認識しています。

ポール氏は、リスク管理コンサルティング会社「Patomak Global Partners」のCEO兼創設者です。2017年からデジタル商工会議所のトークンアライアンスの共同議長を務め、デジタル資産業界について取り組み、研究を重ねてきました。また、2002年から2008年までSECの委員を務め、透明性の確保や投資家保護を強く支持していました。ポール氏はヴァンダービルト大学ロースクールで法務博士(J.D.)を取得し、ウォフォード大学では優等学士号(A.B.)を取得、最優等(サムマ・クム・ラウデ)で卒業し、ファイ・ベータ・カッパ首席会員となっています。

ポール氏と彼の素晴らしい奥様サラさん、そして息子さんたちのスチュワートさん、ピーターさん、ヘンリーさんにお祝い申し上げます。

規制環境改善・ETF承認などの期待高まる

ゲイリー・ゲンスラー氏が率いるこれまでの米SECは、XRPRippleをはじめとする様々なアルトコインに敵対的な姿勢を見せていたため、そのような米SECの行動が仮想通貨業界の発展を阻害し、イノベーションを妨げていると指摘されていました。

しかし、ポール・アトキンス氏は仮想通貨推進派の人物であり、ドナルド・トランプ氏も「米国を仮想通貨業界のリーダーにする」という方針を語っているため、今後は米国の仮想通貨規制環境が改善して業界の成長がさらに促進されると期待されています。

米国では、仮想通貨ETFの申請も増加していて、これまでにはXRPSOLLTCHBARなど様々なアルトコインのETFも申請されているため、トランプ政権下ではそれらの各種ETFも承認される可能性があると予想されています。

アルトコインETFが承認されれば機関投資家などの仮想通貨投資も増加する可能性があるため、巨額の資金流入でアルトコインの価格上昇にもつながると期待されます。

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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