ポリゴン「AggLayer」、米ドルステーブルコイン「AUSD」導入

AggLayerにAUSD導入

ポリゴンラボ(Polygon Labs)が、同社構築のアグリゲーションレイヤープロトコル「アグレイヤー(AggLayer)」に、米ドルステーブルコイン「AUSD」を導入したと11月11日発表した。

これによりイーサリアム(Ethereum)やスイ(Sui)、アバランチ(Avalanche)、インジェクティブネットワーク(Injective Network)など、「アグレイヤー」に統合された全てのチェーン間で「AUSD」が相互運用可能になったとのこと。その為ユーザーは、異なるチェーン間で単一のステーブルコインが利用でき、トークンのブリッジなどを省けるという。なお「アグレイヤー」上の「AUSD」は「AggUSD」として機能するという。

また、「アグレイヤー」に統合されたチェーン上の開発者は、ステーブルコインを統合する際に費用や時間をかけずに、「AUSD」を活用したクロスチェーン決済やDeFiアプリの開発が可能になるとのこと。

さらに、「AUSD」は他のステーブルコインとは異なり、利用によって収益を生み出し、その収益が「アグレイヤー」に統合されたチェーンに直接還元される仕組みを備えている為、新たな収益源としても機能するという。

ちなみに「アグレイヤー」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)の使用により、同プロトコルへ接続したレイヤー1(L1)チェーンやレイヤー2(L2)チェーンを単一のブロックチェーンを操作しているように感じられるほどシームレスに接続するプロトコルとなっている。また、最終的な取引確定をイーサリアム上で行うことで、異なるチェーン間の技術仕様や動作標準の違いを統一し、ブリッジへの依存を減らしてセキュリティを強化しているとのこと。

AUSDとは

「AUSD」は、米ドル完全担保の規制遵守に注力するステーブルコイン。「AUSD」発行元のアゴラ(Agora)による初のプロダクトだ。同ステーブルコインの準備金は米国でビットコイン現物ETF(上場投資信託)を提供する資産運用会社ヴァンエック(VanEck)によって管理されているという。

ちなみにAgoraのCEO兼共同創業者であるニック・ヴァンエック(Nick van Eck)氏は、VanEckのCEOであるジョン・ヴァンエック(Jan van Eck)氏の息子にあたる人物とされている。

なお同ステーブルコインは、今年6月にイーサリアム(Ethereum)、8月にアバランチ(Avalanche)、9月にスイ(Sui)上にて発行開始されている。

参考:ポリゴンラボ
画像:iStock/Lidiia-Moor・DKosig

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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