ビットコインのハッシュレートが過去最高に|競争激化で上場マイナーがシェアを伸ばす
ハッシュレートが上昇傾向
ブロックチェーンの動向を追跡するmempool.spaceのデータによると、ビットコイン(Bitcoin)のハッシュレートが2024年10月21日に、過去最高を記録しました。
ハッシュレートとは「マイニングするための計算力」のことで、ハッシュレートが増加するにつれて、マイニングの難易度も調整されて高くなる傾向があります。今回もハッシュレートの増加に伴い、マイニングの難易度も過去最高水準に達しました。
mempool.spaceのデータによると、ハッシュレートは過去最高の約795EH/sに到達し、相対的な難易度も約95Tを記録しています。
ビットコインのハッシュレートは9月にも過去最高を記録しており、今回はその数値を上回りました。8月初旬から同様の上昇傾向が続いている状態です。半減期後、5月から7月にかけてハッシュレートは一時下落傾向が見られましたが、反転しています。
前述した通り、ビットコインのマイニング難易度は調整される仕様です。ビットコインは2週間に1回難易度を変更し、理想的なマイニング速度である平均して10分に1回、ブロックが生成されるペースに調整されます。
今後もハッシュレートが増加すると、難易度は上昇する可能性が高いです。ハッシュレートが高くなると、ネットワークのセキュリティも強化されますが、マイニング業者にとっては競争激化に繋がります。
上場マイニング業者が競争力を持つ
マイニング業者の競争力は大きく分けて、電力のコストと資本力によって左右されます。電力のコストが低ければ計算を行うコストは低くなり、資本力が高ければより高性能なマイニング機器への投資が効率的に行えるためです。
半減期後、ハッシュレートが低下した時期に、競争力の低いマイニング業者が退場したと見られる一方で、資本力にアドバンテージを持つ上場するマイニング業者のシェアは上昇傾向にあります。
マイニング関連の情報を提供するTheMinerMagによると、上場している上位16社の生産量の市場シェアは24%を超えました。半減期以降シェアの上昇傾向が続いており、保有量も増加傾向にあります。
ローンチ以降、ビットコインの価格とハッシュレートは上昇し続けています。価格とハッシュレートは長らく相関の関係にあり、過去の傾向ではビットコインの価格が上昇するとハッシュレートも増加しました。
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Souce:mempool.space
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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