ワールドコインが「World」に改名|Orb・分散型ID・ミニアプリなど5つの重要発表

ワールドコインが「World」にリブランディング

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は2024年10月18日にサンフランシスコで開催されたイベントで、World(ワールド)へとリブランディングを含む5つの発表を行いました。

Worldcoinは、ChatGPTで知られるOpenAIの創設者サム・アルトマン氏が立ち上げた仮想通貨プロジェクトであり、虹彩認証で人間であることを証明した人に「World ID」を発行して、World ID保有者に仮想通貨「WLD」を付与する取り組みなどを行なっています。

プロジェクト展開を加速させているワールドコインは以下のような様々なソリューションを展開しており、「ワールドコイン」という名称はプロジェクト全体を表せるものではなくなっているため、今回はこれらの包括的なプロジェクトを展開する「ワールド」へと名称変更されています。

  • Worldcoin・WLD(仮想通貨)
  • World ID(分散型ID)
  • World Chain(L2ブロックチェーン)
  • World App(スマホアプリ)
  • Orb(虹彩スキャンによる生体認証装置)


主要ソリューションに関する重要発表

今回のイベントでは、ワールドの主要ソリューションである「Orb、World ID、World App、World Chain」に関する重要発表も行われています。各製品の発表概要は以下の通りです。

新しいOrbと検証方法

虹彩スキャンを用いた生体認証装置「Orb」の次世代バージョンを発表。より進化した技術で人間認証をこれまでよりも迅速かつ効率的に拡大できるようになる。

最新のNVIDIA Jetsonチップセットを搭載している他、前世代に比べてAI性能が約5倍に向上、ハードウェアやソフトウェアの大幅な改善がなされている。また、パーツの30%削減で製造が簡単になり、取り外し可能な外部SDカードで完全な監査が可能になった。

これらのアップデートによって、実店舗でのOrb展開・イベントなどでの出張型Orb展開・自分で操作するセルフサービス型展開など、新しい運用モデルでOrbを展開することが可能になる。

機能拡充を行なった「World ID 3.0」

これまでで最も先進的なWorld IDとなる「World ID 3.0」を発表。これには「World ID Credentials」と「World ID Deep Face」が含まれる。

「World ID Credentials」を使用すると、NFC対応の政府発行パスポートなどから情報を保存して、自分の身元を明かさずに年齢・国籍・パスポート所有を証明することができる。検証済みパスポート所有者がWLDトークンをOrb認証前に請求できるようにすることも決定。

「World ID Deep Face」は、オンライン詐欺に立ち向かうことができる新しい方法であり、ディープフェイクの脅威に対抗することができる。Deep Faceのベータ版は今後数週間以内にローンチ予定。

新しいWorld ID 3.0には「World ID Credentials」の機能が追加されました。これにより、NFC対応のパスポートなどを使用して、より多くの人々がWorld Networkに参加し、その恩恵を受けることができるようになります。

ミニアプリを搭載した「World App 3.0」

ワールドコイン(WLD)のウォレットとしても機能するスマホアプリ「World App」の最新版をリリース。この最新版アプリでは、以前から小規模に表示されていたミニアプリの機能が大幅拡充されている。

最新版アプリでは、第三者が開発したアプリがWorld App内で直接動作するように設計されていて、World ID・ウォレット・連絡先と匿名で統合できる新しいプラットフォーム「Mini Apps」が搭載されている。

World Appを起動すると「World Appストア」が追加されているため、このストア内で自分の好きなミニアプリを探して追加することがです。アプリのジャンルは「ソーシャル・ゲーム・ビジネス・ファイナンス・生産性・その他」など様々。


World Chainのメインネットローンチ

World独自のL2ブロックチェーンであるWorld Chain(ワールドチェーン)のメインネットをローンチ。現在はWorld AppでWorld Chainへの移行作業が進行中(World App内の簡単作業で移行が可能)。

World Chainは初日時点で「Optimism、Alchemy、Uniswap、Safe、Dune、Etherscan」などの主要サービス・アプリケーションでサポートされている。

World Appのアプリ起動時に表示される画面で「移行を開始」のボタンをタップして数分ほど待機すれば移行は完了し、認証済みユーザーはWorld Appでの送金を無料で行うことができる他、最大2倍の速さで取引を完了できるようになる。

Uniswap(ユニスワップ)との提携も

代表的な分散型取引所(DEX)であるUniswap(ユニスワップ)との提携も発表。18日の投稿動画では、World AppストアにUniswapのミニアプリが追加されることが示唆されている。

Uniswap(ユニスワップ)は自己管理型ウォレットを接続する形で様々な仮想通貨を交換できる代表的な分散型取引所。今後はWorld Appのミニアプリを通じてUniswapのサービスを利用できるようになると予想される。


ワールドコイン(WLD)の価格は今年3月に1,700円台まで上昇した後、300円台まで下落していますが、World IDやWLDを利用できる機会は徐々に増えていて、プロジェクト展開や開発も順調に進んでいるため、今後の回復やさらなる成長には期待が高まっています。

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Souce:World公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:World公式発表から引用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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