金融界のトップ層、仮想通貨を個人ポートフォリオに組み込む傾向が顕著に
金融アドバイザーの仮想通貨投資動向
ビットワイズ・アセット・マネジメントのマット・ハウガン最高投資責任者(CIO)が2024年9月24日、米国の有力な金融アドバイザーの間で仮想通貨への個人的な投資が急増していると発表しました。
ハウガンCIOは9月20日、フロリダ州パームビーチで開催されたバロンズ・アドバイザー100サミットで基調講演を行いました。このサミットは米国のトップクラスの金融アドバイザーが集う重要なイベントです。
講演では、参加者に対して個人ポートフォリオにビットコイン(BTC)やその他の仮想通貨資産を保有しているかどうかを尋ねました。
その結果、過去3年間の同様の質問では肯定的な回答が10〜20%程度だったのに対し、今回は約70%の参加者が手を挙げ、大幅な増加を示しました。
クライアント口座への影響と今後の展望
一方で、クライアントの口座に仮想通貨を組み込んでいるアドバイザーはまだ少数派でした。これは多くのアドバイザーが所属する証券会社が、現物ビットコンETFの購入をまだ許可していないためと考えられます。
しかし、ハウガンCIOは次のような見解を示しています。
- アドバイザーは通常、まず個人口座に投資し、その6〜12ヶ月後にクライアント口座への配分を開始する傾向にある
- 個人的な仮想通貨保有は、警戒心や無視から好奇心や受容への変化をもたらす可能性がある
- クライアントへの広がりが始まれば、市場は急速に変化する可能性がある
仮想通貨市場の好材料
ハウガンCIOは、仮想通貨市場に関する複数の好材料も指摘しています。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)による0.5%の利下げ
- モルガン・スタンレーなど大手証券会社による現物ビットコインETFの承認
- 米証券取引委員会(SEC)によるブラックロックのビットコインETFオプションの承認
これらの要因と金融アドバイザーの個人投資傾向が相まって、仮想通貨市場の将来性に対する期待が高まっています。ハウガンCIOは、金融界の最も影響力のある人々が仮想通貨に投資し始めているこの現象を、「時代を象徴する最も強力な兆候の1つ」と評価しています。
この傾向が続けば、ビットワイズなどの仮想通貨関連企業にとっては、市場拡大の好機となるかもしれません。今後、金融業界全体での仮想通貨の受容度が高まることで、市場にどのような影響を与えるか注目されます。
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Souce:ビットワイズ発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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