NFTを取引する際、様々なネットワーク上に無数のコレクションが展開されているため、人気のあるNFTや成長中のプロジェクトを自身でまとめるのは至難の業です。

こうした時に役立つのがNFT市場の分析ツールで、分析ツールでは膨大なデータを収集・分析して、ユーザーに有益な情報を提供してくれます。

他にも、DeFi関連やウォレットのセキュリティ管理ツールなど様々なものがあり、より効率性の高い取引を行うためにはこれらのツールの活用がますとと言えるでしょう。

そこで当記事では、NFT取引に便利なツールの特徴や機能、具体的な活用方法について解説します。

NFT取引に便利なツールおすすめ一覧表

当記事では以下13個のツールについて、特徴やメリットなどを解説します。

これらのツールを活用することで、より安全性で効率性の高い投資や取引が可能になります。

Dune

Duneでは、オンチェーンの取引情報を解析・確認することが可能で、OpenSeaなどの他のプラットフォームよりもカスタマイズの自由度が高いのが特徴です。

抽出した情報は棒グラフや円グラフなどのグラフ化が可能ですが、これらを行うにはデータベース言語のSQLを用いてコードを書く必要があります。そのため、SQLの知識やプログラミングに慣れていない方は難易度が高いかもしれませんが、ChatGPTのCode Interpereterなどを使えばある程度ハードルが下がるでしょう。

本ツールを用いる際に、SQLの詳しい使い方を詳細に説明したサイトが日本語でも複数あるので、これらを参照しながらツールの使い方を覚えることも可能です。

NFTGo

NFTGoは、イーサリアムとビットコイン上のNFTに関するデータを統計的に分析できる、集約型の分析プラットフォームで、日本語でも利用可能です。OpenSeaなどの様々なプラットフォームからデータを集約しており、データ分析以外にも、各種ツールやNFTの購入などもNFTGoのプラットフォーム上で行えます。

NFTの売買や送付、バーンなどに関する情報を抽出することが可能で、開発者向けのデータAPIを提供しているなど、機能性の高さが特徴です。

詐欺などのリスクを低減するため、NFTGoに表示されるNFTは一定の条件を満たしており、例えば市場での取引量が100ETH以上のコレクションしか表示しないなどの制限を設けています。

NFTEYE

NFTEYEは、国内外問わず様々なNFTプロジェクトの情報を確認/分析できるツールです。ブルーチップをはじめとしたトップコレクションの取引高から、トレンドとなっているNFTのフロア価格、リスト率まで詳しく分析できます。

NFT市場全体のトレンドを見ることもできますが、それぞれのコレクション内のレア度の高いアイテムや、リスト状況を確認できるなど、他のツールにはない機能が提供されています。自分のNFTを販売するときなどに、アイテムのレア度を事前に把握しておくと、より適切な金額設定をしやすくなり、取引される可能性が上がるでしょう。

NFTのコレクターや投資家向けのツールとして、市場分析や取引の効率化をサポートする機能を提供しており、取引や投資の際の判断に活用できるプラットフォームだと言えます。

DefiLlama

DefiLlamaは、DeFi市場に関する包括的なデータ分析プラットフォームです。様々なブロックチェーンやDeFiプロトコルからリアルタイムでデータを収集し、集約します。

DeFiプロジェクトのTVLを追跡してランキング形式で表示したり、DEXやレンディングプロトコルなどのDeFiをカテゴリーごとに表示することが可能です。

また、マルチチェーンに対応しており、イーサリアム、ソラナ、アバランチ、バイナンスなどの多数のネットワークをカバーしています。

他には、データへのアクセスを容易にするAPIを無料で利用でき、市場の動向をリアルタイムで反映しており、最新のDeFi市場の現状に簡単にアクセス出来ます。

DappRadar

DappRadarは、dApps（分散型アプリケーション）に関する包括的な情報と分析を提供するプラットフォームで、dAppsの機能を評価する際のツールとして活用可能です。様々なブロックチェーン上のdAppsを発見、探索することが可能で、DeFiやNFTゲーム、NFTコレクションなど各ジャンルごとの状況を確認できます。

また、Chromeの拡張機能として利用できるので、ブラウジング中にdAppsを検証したり、統計情報へ簡単にアクセスできるなど、ユーザビリティの高さも特徴です。

有料サービスのDappRadar PROになると、PROユーザー限定のレポートや記事にいち早くアクセスすることが可能で、30,000RADARトークンを保有することで加入できます。

DappRadarの詳細は下記記事で確認できます。

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CryptoSlam

CryptoSlamは、NFT市場に関する包括的なデータ分析と追跡機能を提供するツールで、NFTの取引高、取引量、いつどれぐらいミントされたか確認することも可能です。

主要チェーンからBlast、Baseなど新興チェーンまでで取引されるNFTのデータにアクセスして、上記のような細かいデータを確認できるので、そのプロジェクトの盛り上がり具合が分かります。

さらに、MetaMaskやWAXなどのアカウントと接続すると、CryptoSlam上からNFTを購入することも可能です。NFTを頻繁に取引する方にとっては使いやすいツールでしょう。

また、アカウント作成をしなくても利用できるので、セキュリティが不安な方はウォレットを接続せずに利用して、NFT市場の全体像を調べるのに活用できます。

Zerion

Zerionは、暗号資産のポートフォリオ管理に特化したツールです。暗号資産だけでなく、DeFiやNFTまわりの資産をまとめて確認することができます。

また、複数のDeFiウォレットを一括して管理することが可能なので、様々なDeFiサービスを利用しているのであれば、より効率的に取引が行えるでしょう。

対応ネットワークはイーサリアム、ポリゴン、バイナンススマートチェーンで、ポートフォリオ管理以外にもトークンのスワップ、レンディングなどが利用できます。

Zerionはスマホ版も提供しており、リアルタイムのポートフォリオ管理やDeFi市場の把握などで使えるため、外出時にも使えるツールです。

Bubblemaps

Bubblemapsは、暗号資産やNFTに関するデータを分析するためのツールで、大きな特徴として、独自のカラフルなバブルを使って、オンチェーン上のデータを表現する点が挙げられます。このため、複雑なオンチェーン上の動きを直感的に理解することが可能になり、DeFiNFT市場の動向、価格推移などの各種データを視覚的に把握できます。

イーサリアム、ソラナを含む9つのネットワークに対応しており、暗号資産市場の複雑な動きを理解するための有用なツールとして機能します。

データ分析や市場調査、市場への影響への分析など、様々な目的に活用できるツールとして、投資家やNFT、DeFiユーザーの役に立つでしょう。

NFTBank

NFTBankでは、自分が保有するNFTの額を確認することが可能で、AIが保有しているNFTのフロア価格を計算し、そのNFTの推定販売価格を提示します。

自分のウォレットだけでなく、他のユーザーのウォレット内にあるNFTの合計額も確認することが可能で、投資パフォーマンスを上げるための有益なツールとして機能します。開発者向けには、NFT関連サービスを構築する際のAPIを提供しており、またスマホアプリを通して、手軽にポートフォリオを追跡・管理することも可能です。

NFTを大量に保有していると、総額でどれぐらいの利益が出ているか把握しづらいですが、NFTBankでは使いやすいインターフェイスとAIによって、NFT市場での意思決定をサポートします。

NFT Marketcap

NFT Marketcapは、国内NFTプロジェクトの動向をランキング形式で表示することで、国内NFT市場の現状を把握できるツールです。

具体的には、各コレクションの上位ランキング、時価総額、総取引量、リスト数、オーナー数、フロア価格、平均価格などの詳細なデータを確認できます。これにより、市場トレンドを分析したり、投資判断の材料として活用したり、自身が保有するNFTの位置づけを確認したりすることなどが可能です。

また、直近1時間、1日単位で絞って表示することもできるので、国内NFT市場の現状をより細かく知ることに役立ち、初心者でも使いやすい点がメリットと言えるでしょう。

ETH Gas Tracker

ETH Gas Trackerは、MILK ROADというサイトが提供する機能の一つです。イーサリアムのガス代をリアルタイムで表示し、その時点でのガス代を常に最新の状態で確認できます。

過去の価格推移を視覚的に確認できるチャートを提供しており、時間、日、週単位など、様々な期間でのチャートを確認することが可能です。

MILK ROADでは、この他イーサリアムやビットコインに関する最新ニュースや分析レポート、また各種ウォレットなどのツール紹介など、暗号資産ユーザーの初心者向け機能も提供しています。

ガス代は常に変動しているため、同サイトのチャートを確認すれば、高騰が一時的で突発的なものなのか、継続的なものかが分かり、取引の参考になるでしょう。

KEKKAI

KEKKAIは、NFTや暗号資産の盗難や詐欺を防止するためのWeb3セキュリティツールです。取引時におけるセキュリティリスクを軽減してユーザーの安全性を保障します。

取引時に危険が発生した時に知らせる仕組みで、詐欺用マーケットプレイスに出品する際や、コントラクト詐欺（NFTの所有権を騙し取る詐欺）、秘密鍵の漏洩防止など様々な場面で活躍します。

100種類以上のブロックチェーンに対応しており、ブラウザ拡張機能やスマホアプリを通して利用できるため、その利便性の高さも長所に挙げられるでしょう。

また、同ツールは日本の企業が運営しているため、日本語での利用が可能です。詐欺が起こりやすいNFT市場においては重要なツールだと言えます。

Revoke.cash

Revoke.cashはウォレットのセキュリティ管理ツールです。ウォレットに与えた不要な許可を取り消す（リボーク/Revoke）ことで、ハッキングなどのリスクを低減します。

特定のスマートコントラクトやdAppsに対して、ウォレット内の資産を操作する権限を許可することで様々な機能を利用できますが、これにはリスクも生じます。例えば、不正にアクセスできる許可を取得されたり、ウォレットをハッキングされて暗号資産を盗まれるなどの様々な可能性があるでしょう。

Revoke.cashでは、ウォレットに与えた許可を確認して、不要な許可を取り消すことでウォレットの安全性を維持します。

【まとめ】NFT関連のおすすめ便利ツール

暗号資産やNFT、DeFiの領域には数限りない選択肢があるため、個人では把握することのできない膨大な情報やリスクがあります。

このため、当記事でご紹介したような各種ツールが提供されており、市場分析からガス代の追跡、セキュリティ管理など豊富な機能を利用可能です。これらを活用することで、取引コストの最適化やNFTプロジェクトの分析、詐欺の防止など投資機会のより正確な判断が可能になるでしょう。

暗号資産やNFTを取引する方は、ぜひ本記事で紹介したようなツールを活用してみましょう。

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参照元：NFT Media