DEX大手「Uniswap」米商品先物取引委員会(CFTC)と和解|罰金は減額

Uniswap LabsがCFTCと和解、金額は2,500万円

CFTC(米商品先物取引委員会)がUniswap Labsと和解したと、2024年9月4日に公表しました。

CFTCは、先物取引を扱う米国の政府機関です。Uniswap Labsは大手DEX(分散型取引所)のUniswapを開発しています。

CFTCは、Uniswap Labsに対して、違法なレバレッジまたはマージン取引を提供したとして告発しました。声明では、Uniswap Labsが17万5,000ドル(約2,500万円)を支払うことで両者はすでに和解したと公表されています。

今回問題となったのは、Uniswapで取引されていたレバレッジトークンです。CFTCはレバレッジトークンが、28日以内に資産の受け渡しが行われなかったレバレッジまたはマージン取引に当たると主張しています。

レバレッジトークン自体の開発は第三者によるものですが、Uniswap Labsはインターフェイスの開発および運用したことを問題視されました。

Uniswap Labsの法務責任者は、同社は違法行為について肯定・否定のどちらもせず、あくまで迅速に事態を収拾することに務めたと公表しました。CFTCの声明文では、Uniswap Labsの協力的な態度が罰金にも反映されたと記載されています。

Uniswap Labsは本日、CFTCとの問題を解決しました。CFTCは当社のインターフェイスを介した一部取引に対して告発しましたが、17万5,000ドル(約2,500万円)の罰金を払うことで和解しました。迅速に問題を解決し、DeFiの未来を築くことに集中できることを嬉しく思います。

今回のCFTCの動向については、CFTC内部から反対の声が出ています。CFTCの委員会メンバーであるサマー・メルシンガー氏は「CFTCがまたDeFiプロトコルに対して、ハンマー(執行)を振った。これは執行を利用した事実上の規制だ」と批判する声明を出しています。

Uniswapは米SECとも法的な問題を抱える

Uniswap Labsは、SEC(米国証券取引委員会)とも法的な問題を抱えています。2024年4月に、SECがUniswap Labsに対してウェルズ通知を発行しました。ウェルズ通知とは、SECが今後法的措置を取ることを示唆するものです。

SECは、Uniswapが未登録で証券取引所を運用しており、Uniswapのガバナンストークンである「UNI」が、規制対象の証券に当たる投資契約を表すと指摘しました。

今回のCFTCとの和解とは対照的に、2024年5月にUniswap LabsはSECからのウェルズ通知に対しては強い否定を行っています。法廷闘争を辞さない態度を示しており、Uniswap Labsと当局の動向に注目が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.86円)

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Souce:CFTC発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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