トランプ、米国を「暗号資産とBTCの世界的中心地」にすると宣言。イーロンマスクと共に米政府財務監査行う姿勢も

改めて暗号資産推進を公約

米前大統領で2024年米大統領選の候補者であるドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、米国を「暗号資産(仮想通貨)とビットコイン(BTC)の世界的中心地」にするとニューヨーク経済クラブでの演説にて9月5日公言した。

さらにトランプ氏は、電気自動車会社テスラ(Tesla)のCEOで実業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏の提案により、連邦政府を監査する新たな政府効率委員会を設立することも提案している。

「私は、連邦政府全体の完全な財務・業績監査を行い、抜本的な改革を提言することを任務とする政府効率委員会を創設する」とトランプ氏は宣言。同委員会設立の必要性を訴えた。

トランプ氏によれば、2022年には不正行為や不適切な支払いにより、納税者は推定で 「数千億ドル」の損失を被ったという。「同委員会ではまず、6ヶ月以内に不正と不適切な支払いを完全になくすための行動計画を策定する」とトランプ氏は述べた。

またマスク氏もこの演説に関する報道に反応し、「そうなればアメリカはとてつもない繁栄を手にするだろう」とXにてポストしている。

さらにトランプ氏は委員会のトップをマスク氏が務めることになると宣言。マスク氏もそれに合意したと述べ、現在複数の事業を行うマスク氏はあまり忙しくないと冗談を述べ、「彼にその時間があるなら、それを行うのに適した人物だ」と続けた。

またトランプ氏は、規制の削減も約束している。再選された暁には新たな規制1つにつき、最低でも10の古い規制を撤廃すると述べた。

同氏は「未来の産業を攻撃するのではなく、それを受け入れる」と述べ、「それにはアメリカを暗号資産とビットコインの世界的中心市にすることも含まれる」と続けた。これに対し、会場からは拍手が上がっていた。

トランプ氏は今回の選挙戦で、暗号資産業界を規制しようとする民主党の試みを非難し、2021年にはビットコインを 「詐欺 」と呼んでいたにもかかわらず、現在は暗号資産支持の姿勢を示し、共和党は、規制の緩和を約束している。

トランプ氏は暗号資産関連のイベントにも積極的に参加し、「Bitcoin 2024」では、トランプ氏の「アメリカを再び偉大に」というスローガンをもじった「ビットコインを再び偉大に」という赤い帽子が販売された。

その際にトランプ氏は、大統領就任1日目に米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長を解雇し、米国の未来を築いていく信条のある新たな人物を委員長に任命すると宣言。会場からは強い歓声が上がっていた。

参考ニュース経済クラブでの演説
画像:Reuters

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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