AI同士で「仮想通貨取引」を行う時代?コインベースから実験成功の報告

コインベース、AI対AIの仮想通貨取引に成功

米大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)のCEOであるアームストロング氏が、AI間での仮想通貨取引に成功したとX(Twitter)で2024年8月31日に発表しました。

今回の報告は「AIボット同士が人間を介さずにトークンの交換(トークンを使ってトークンを購入)を行ったこと」を報告するもので、AIが有用な仕事を行うための重要なステップとして注目を集めています。

アームストロング氏は「AIは銀行口座を持てないが、仮想通貨ウォレットであれば取得できる」と説明しており、BASEなどのプラットフォームでUSDCを使用し、人間・取引所・他のAIと取引できるようになったと表明しています。

また、AIの可能性を狭めている要因の1つに決済問題を挙げています。例えば、現在のAIは航空券やホテルを予約するためにクレジットカードを使用できません。さまざまなタスクをこなしていく上で、決済できない点が障害になっていると指摘しました。

アームストロング氏は、AIによる決済について「なにかを販売している会社は、ショッピングカートにAIチェックアウト機能を追加することを検討してみてください。AIを組み込んだ金融サービスは、今後誰もが恩恵を受けていきます。数年後、AI対AIの経済は発展するでしょう」と述べました。

AI関連開発を加速させるコインベース

過去、数ヶ月でコインベースはAIと仮想通貨の可能性を探っています。

2024年8月17日には、コインベースがAI関連のプロジェクトに対して、助成金を支払うプログラムを発表しました。このプログラムは、MPCウォレットを活用するAIボットを構築したプロジェクトに対して、3,000ドル(合計15,000ドル)の助成金を提供します。

コインベース社からAIボットを搭載したウォレットを活用したテストもいくつか公開されており、今回の発表なども含めコインベース社内で積極的に研究が行われているとみられます。

アームストロング氏は以前からAIの採用や開発に積極的な姿勢を見せており、2023年9月にはAIの規制について否定的な声明を行っています。

私はAIは規制されるべきではないと考えています。安全保障を含めさまざまな理由からAIはできるだけ早く進化する必要があります。これまで規制が行われた事例を見ると、規制はイノベーションを阻害します。最善の策は、AIを分散・オープンソース化することです。

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Souce:アームストロング氏報告
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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