ナイジェリアの仮想通貨市場に急成長の兆し|ライセンス制度導入「早期実現」の可能性

ナイジェリア規制幹部がライセンス制度に前向きな発言

ナイジェリアの規制当局幹部が「仮想通貨取引所にライセンスを付与する制度が予想よりも早く実現する」と発言したことが、ブルームバーグの報道で明らかになりました。

ナイジェリアの証券取引委員会のアガマ事務局長は、ブルームバーグの取材に対して「仮想通貨とフィンテックの熱狂的なファンとして、これ(ライセンス制度)が予想よりも早く実現すると確信しています」と語りました。

また「市場規模が大きく、成長率の高いフィンテック分野で若者が得られる利益を支援する必要がある」とも述べ、フィンテックや仮想通貨関連の環境整備に積極的な発言も行いました。

ナイジェリアでは、2024年6月に仮想通貨の発行・交換・保管などに関する規則を変更し、環境を整備していく方針がすでに明らかになっています。

仮に仮想通貨取引所へライセンスを付与する制度が発足した場合、ナイジェリアにおける規制環境がEU・ボツワナ・南アフリカなど、すでに整備されている世界諸国と足並みを揃えることになります。

ナイジェリアは、9月までに仮想通貨に課税できる法案を導入する可能性についても報じられています。

仮想通貨が普及する中、環境整備を急ぐナイジェリア

ナイジェリアはもっとも仮想通貨市場が成長している国の1つであり、注目が集まっています。過去2年間において、ナイジェリアは仮想通貨に関する規制をいくつか緩和し仮想通貨の普及を推奨しています。

2023年12月にナイジェリア中央銀行は、これまで強く規制していたナイジェリア国内の銀行における仮想通貨取引を、容易にする方針を明らかにしました。

Googleトレンドによると、2024年8月24日時点でビットコインが最も検索されている国はナイジェリアであり、2位はビットコインを法定通貨に採用するエルサルバドルです。

一方で、規制下にない企業に対しては取り締まりを強化している側面が見られます。例えば、ナイジェリアの当局は2024年2月に違法な資金の流れなどを理由に、ナイジェリアに入国した2名のバイナンス(Binance)幹部を拘束しました。3月にはナイジェリア政府がバイナンスに対して約1兆5,000億円の罰金支払いを要求しています。

2024年6月にアガマ氏はバイナンスへの取り締まり後も、技術に精通している若者の仮想通貨利用を阻止することはできず、他の仮想通貨取引所に流れていることを指摘しました。その上で、規制下における健全な仮想通貨取引の重要性をアピールしています。

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Souce:ブルームバーグ報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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