ジャスミー「NCCX」ベータ版開設|NCCC対応のカーボンクレジット取引所
9月下旬の正式公開に向けてベータ版公開
ジャスミーコイン(JasmyCoin/JMY)の発行でも知られるジャスミー株式会社は2024年8月21日に、以前から準備が進められていたカーボンクレジット取引所「NCCX」のベータ版を開設したことを発表しました。
カーボンクレジットとは、企業の森林保護や省エネルギー機器導入などで生まれた”CO2などの温室効果ガスの削減効果”をクレジット(排出権)として発行することによって、他の企業との間で取引できるようにする仕組みのことを指します。
今回開設された「NCCX」は、国内ボランタリークレジットのNCCCクレジットなどに対応したカーボンクレジット取引所となっています。
今回の開設は、9月下旬の正式公開にむけた先行リリースのベータ版としての公開となっていますが、一般公開時と同じ手続きで参加登録を受付けていると説明されています。
なお、カーボンクレジット取引所のサービスは、一般的な取引所形式となる「NCCX」と、地方自治体向けの地域版取引所となる「わがまちカーボンクレジット」という2つのビジネスモデルでの提供が予定されているとのことで、今後は地方自治体などとの連携による取り組みも行っていく予定だと報告されています。
今回発表されたカーボンクレジット取引所「NCCX」の概要は以下の通りです。
カーボンクレジット取引所「NCCX」の概要
カーボンクレジット取引所「NCCX」は、ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム(NCCC)認証のボランタリークレジット、J-クレジット、海外ボランタリークレジット等に対応したカーボンクレジット取引所。
NCCXでは、カーボンクレジットの創出および販売事業を手掛ける「Green Carbon 株式会社」が事務局運営を行う。同社はカーボンクレジットに関する豊富な専門知識を有しているため、これまでカーボンクレジットの購入に不安や躊躇を感じていた企業でも、簡単かつ安心して取り引きに参加することが可能。
NCCCについて
ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム(NCCC)は、岡山県赤磐市における土壌カーボンクレジット事業に関して、2024年7月16日に第一号の認証を行った。同事業は、造成などにおける侵食を防止する工法として、有限会社辻田建機が特許取得しているユニティーグリーン工法による土壌の緑化を通じて炭素固定を行うもの。
これは、地球環境の保全と持続可能な発展に向けた重要な一歩であり、今回の認証取得により、NCCCによる自然資本の経済価値化の試みがさらに広く認知されると期待されている。
今後もNCCCによって認証・創出された高品質なカーボンクレジットは、カーボンクレジット取引所「NCCX」を介して引き続き国内販売を行っていく予定。
ブロックチェーン技術で信頼性と流通性を実現
NCCXでは、ブロックチェーン技術を活用することによって、データの改竄や二重計上などの諸課題を解決し、クレジット取引の迅速化・効率化を目指している。
これにより、NCCCで創出される信頼性の高いボランタリークレジットや、既に市場に流通しているJ-クレジットといった各種カーボンクレジットを、これまでの法人間の取り引きに留まらず、一般消費者に向けて流通する事で、消費者参加型の環境対策を実現する。
各種カーボンクレジット発行元口座がなくても取引できる(画像:ジャスミー)
一般消費者による環境対策への参加
NCCXは、カーボンクレジットの流通性の高さとブロックチェーンによる透明性の高い管理環境を活用し、これまで困難だった消費者へのカーボンクレジット流通やオフセット商品の消費者単位での管理を実現する。
商品を受け取った消費者は、個人としてカーボンクレジットをオフセット利用したり、企業や地域と連携した取り組みにカーボンクレジットを介して参画する事が可能となる。
オフセット商品、クレジット付き商品の利用が簡単(画像:ジャスミー)
環境対策が消費者とのエンゲージメントに利用できる(画像:ジャスミー)
国内ボランタリークレジットのNCCCクレジットが買える(画像:ジャスミー)
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JASMYの注目記事と購入方法
Souce:ジャスミー公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikの画像を用いて作成