マンタパシフィック、CelestiaやEidenDAなど複数のDAレイヤーを採用へ

「MantaPacific」がMultiDA採用へ

イーサリアム(Ethereum)L2ネットワークの「マンタパシフィック(Manta Pacific)」が、複数のDAレイヤーを採用する「マルチDA(MultiDA)」の導入を8月13日に発表した。

「マンタパシフィック」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したアプリケーション向けレイヤー2エコシステム「マンタネットワーク(Manta Network)」のうちイーサリアム(Ethereum)に根ざしたものだ。同エコシステム上にはポルカドット(Polkadot)上に構築されたブロックチェーンである「マンタアトランティック(Manta Atlantic)」も存在している。

「マンタネットワーク」によると、「マンタパシフィック」はこれまで通り「セレスティア(Celestia)」をDAレイヤーとして採用することに加えて複数のDAレイヤーを採用することで、DAレイヤーのいずれかが停止した場合にもシームレスに他のDAレイヤーに切り替えることでネットワークの停止を防ぐとのこと。

またデータ可用性とコスト効率をもとに最適なDAレイヤーを自動選択することでユーザーエクスペリエンスを維持するだけでなく、手数料が安いDAレイヤーを自動で選択するためコスト効率も向上する。

さらに分散性が向上し、単一障害点によるリスクを軽減することでネットワークの信頼性も向上するという。

なお現在「マルチDA」はすでにテストネットで実装されており、これまで実装していた「セレスティア」に加え、「アイゲンDA(EigenDA)」、「ニアDA(NEAR DA)」、「ゼログラビティ(0G)」、「ヌービット(Nubit)」、「ディル(Dill)」の計5つのDAレイヤーを新たに採用しているとのことだ。

今回の発表に際して「マンタネットワーク」の共同創業者であるケニー・リー(Kenny Li)氏は「マンタネットワークの目標は、常に限界を押し広げ、業界に新しい基準を導入することです。モジュラーDAを活用した最初のL2として、我々はCelestia、EigenDA、NEAR DA、0G、Nubit、Dillを搭載したマルチDA戦略でリードし続けます。ネットワークのセキュリティ、回復力、稼働時間を優先することで、より堅牢で信頼性の高いブロックチェーンエコシステムへの道を切り開きます。これにより、信頼性とアクセシビリティが強化され、最終的に分散型技術の主流への導入が加速されるでしょう」とコメントしている。

DA(データ可用性)とは、ユーザーがブロックチェーンのデータが正当かどうかを検証するためにブロックのデータを実際に取得し、利用可能にする機能のこと。これにより不正があったトランザクションを誰でも検証し、異議申し立てできるためセキュリティが担保される。

またDAレイヤーはブロックチェーンにデータ可用性を提供するためのモジュールで、L2ネットワークに対し低コストで提供することを目的として開発されているものが一般的だ。

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参考:マンタネットワークブログ
images:iStocks/ThinkNeo

参照元:ニュース – あたらしい経済

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