サークルCEOが「USDC」の非接触決済を予告、米アップルのiOSアップデートうけ

Appleがアプリ内NFC決済機能のAPI提供へ

ステーブルコイン発行企業の米サークル(Circle)の共同創業者兼CEOであるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏が、米アップル(Apple)によるiPhoneの最新アップデートをうけ、米ドルステーブルコイン「USDC」によるNFC(近距離無線通信)非接触決済の提供を進めることを8月15日自身のXアカウントから示唆した。

米アップル(Apple)は8月14日、iPhoneの最新アップデートiOS 18.1において、NFC非接触決済機能を開発者向けに提供するAPIをリリースすることを発表。新たにリリースされるAPIは、NFC APIとSE(セキュアエレメント) APIとのこと。SEとは、デバイス上に機密情報を安全に保存する為に設計された業界標準の認定チップである。

この2つが組み合わせることで、開発者は自社アプリでNFCを利用した安全な非接触決済機能を提供できるとのことだ。

これを受けて、アレール氏は「iPhoneでUSDCを使ったTap to Payが間もなく登場。ウォレット開発者の皆さん、準備を始めてください」とXで投稿し、ウォレット開発者に向けて新機能に対応する準備を促した。

アップルによると今回のiOSアップデートでは具体的に、店内の支払いや車のキー、交通系ICカード、社員証、学生証、ホームキー、ホテルキー、メンバーズカード、ポイントカード、イベントチケット、さらには政府機関発行の身分証明書などといった幅広い用途で、非接触決済機能を活用できるとのことだ。

なお開発者が非接触決済機能を自社アプリに取り入れる際は、Appleと商業契約を結び関連する料金を支払う必要があるという。

またユーザーがこれらのAPIを活用したアプリで非接触決済を行うには、アプリを開くか、iOSの設定でそのアプリをデフォルトの非接触決済アプリに設定し、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックすることで決済を開始できるとのこと。

なおiOS 18.1は、まず日本、米国、英国を含む一部の国で提供され、今後さらに多くの地域で利用可能になる予定とのことだ。

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参考:Apple
image:iStocks/Molnia

参照元:ニュース – あたらしい経済

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